#読書

私の中の私たち

この頃、昔読んだ本を取り出して読んでいる。どんなことが書かれていたのか忘れているからだけど、それを再び取り出すのは気にかかることが浮かんでくるからだ。 今も新刊を何冊かを同時に読み進めているけど、それらがどう融合するのかが楽しみ。そして、昔…

わくわく図書館

3月のわくわく図書館には8名の参加。 何時ものことながら面白い。だって次から次へと問題が見つかるから。 自治とは何かから昔の農村に自治はあったのか。明治維新とは農村にとって何だったのか。農本主義は新しい道を切り開いたのか。「有機農業」が記号…

「奇跡の脳」と右脳と左脳

「軌跡の脳」ジル・ボルト・テイラー著という本は竹内薫氏の本(年をとると一年が早くなるのはなぜか)によって知った。その本で印象に残ったのは「ヨガの精神状態」と「時間を感じる脳」のことだった。ヨガをやっていると身体を感じる。手の平の向きだけで…

「べてるの家」と「当事者研究」

トイレの床に水(小便)がたれていて大騒ぎになったけど、覚えがない。 2月のわくわく図書館があった。『コモンの「自治」論』の第五章「精神医療とその周辺から自治を考える」 参加者は8名。この章は、精神医療(治療環境)そのものを治療するという視点…

「私」と「公」について

ローティの二回目を見た。「公私を混同してはいけない」なぜなら、公と私は交わらないことだから。 具体的には公的な場で私的な心情などを問題にしてはいけない。あくまで公の場での話し合いによって一致することができるはず。つまり「表現の自由」と「嫌な…

「自由」と「公平」の原点

ローティの100分deを読んでいたら気になることがあった。それは、「私」と「公」の問題。例えば米国では自由と公共が対立することがある。小さな政府は自由を求める人たち、公共を大事にする人たちは政府の仕事は必然的に大きくなる。これは私と公の対…

ヘレン・ケラーの覚り

「アブダクション」というのは、ブレイクスルーの発明や発見をした偉大な科学者のやってきた推論だと思っていたら、そうではなく人間誰でもがしている推論だというのがだんだんわかってきた。(対称性バイアス・類似性の発見・知識の過剰一般化など)そして…

「デカルト」と「アブダクション」について

鉄パイプを大量に持って行ってもらうことにした。雪が少ないので、鉄の盆栽台も出せそうである。朝雪が降らないうちにと思ってストーブと盆栽台と薪を一輪車で運んだ。運び終わったら雪が積もり出した。 今晩からローティ『偶然性・アイロニー・連帯』が始ま…

「GeoGebraで遊ぶ」中学生

久しぶりに「数学セミナー」を買った。というのは「中の定理」が出ていると知ったから。読んでみると中洋貴さんは中学校へ入学した時からGeoGebraで遊んでいたという。ある日オイラー線を描こうとして垂直二等分線で外心を垂線で垂心を引いた。その図をじっ…

「言い換えの法則」を共有すること

昨夜は一睡もできなかった。寝むるのをあきらめて「はまぐりの数学」のページを書いた。 「言い換えの法則が分かれば互いに理解できる」というのがローティの主張だけど、これは私で言うと「別のモデルに置き換えればわかる」ということで回り道の法則。 私…

「偶然性・アイロニー・連帯」ローティ

全く眠れない。 今までは100分de名著の番組を見てからテキストを読んでいた。ところが何気なしに買ったこの本は番組が始まる前に読んでしまった。こんなことは初めて。 面白い。なぜか。自分の経歴そのものだからだ。だいたいこのローティという人をこ…

「凡愚の自覚」のはたらき

今日ようやく本堂の雪が滑り落ちた。明日は雪かきをしよう。夜は頼母子があった。いろいろ語り合った。 唯識についていろいろ考えることがあって、目的をいくつか設定した。まず「唯識と浄土真宗との関係を明らかにする」こと、次に「唯識と精神分析学との関…

人人唯識

「私はマイノリティである」と考えると、既にマジョリティとマイノリティを分ける考え方に囚われてしまう。どうしたらマジョリティに属すことができるかとかと考えてしまう。 唯識によると、そもそもそんな分け方は幻想である。そしてみんな「人人唯識」なの…

「我執」と「法執」

最近娘に勧められてヨガをやっている。これが一種の禅であり、身体の方を整えることで、とても気持ちが良い。身体を整えると心も整うのだと思う。 多川俊映師の『唯識 心の深層を探る』を読んでいる。読んでいると真宗のベースは唯識にあると感じる。例えば…

「映画を早送りで観る人たち」

この頃よく図書館で本を借りるようになった。その一冊に「映画を早送りで観る人たち」稲田豊史著がある。 この本によると、映画や動画を早送りで再生して見る人がいる。若い人だと50パーセントを越えるらしい。実は私もやっている。今までのビデオだと早送…

「まいまいつぶろ」

図書館で村木嵐著「まいまいつぶろ」を借りてきた。著者は司馬遼太郎家の家事手伝いをしていたという。 九代将軍家重とその小姓大岡忠光の物語。そこに宝暦治水事件と郡上一揆が加わる。何度も涙を浮かべながら読み終えた。 身体の不自由な家重の苦しみは何…

杉本五郎「大義」

老眼鏡を買った。「深い河」を読む。 杉本は1900年の生まれで、陸軍士官学校を出て将校になった。満州事変・日中事変に参加し戦死。「大義」は四人の息子に向けて書いたもので、死後(1938年)発表され、130万部の大ベストセラーになる。 彼は禅…

煩悩についての心理学

午前中セミナーの全体レポート分析に参加。午後は八幡へ行って予約しておいた「深い河」を図書館で受け取った。ついでに子ども向け福引図書を借りた。 これまで心理的バイアスが煩悩と結びつき、その自覚が大切であり、それが凡夫の自覚であるということを述…

オタクと凡夫 モリス・バーマン

たまたまNHK+を見ていたら、バーマンのインタビューがあったので見た。 これがなかなか面白い。1945年以来日本は米国の精神的植民地となっている。つまり、米国と同じ消費社会になっている。(アメリカ型資本主義)これは幸福とはお金と財産を獲得する…

初雪 編集会議 わくわく図書館

初雪が結構積もってしまった。まだタイヤを交換していないので、滑らないか心配しながら出かけた。 白いケーキ まだ里芋とショウガを収穫していない。柿もたくさん残っている。雪をかぶったモミジがきれいだ。

やりたいことがいっぱい

やりたいことが次から次へと出てくるのは有難いことだ。 役場でコピーしてもらった各地区の小字地図をスキャンして鷲見郷一覧に載せてみた。字が小さくて見えにくいけど、何とか載せることができた。 ・鷲見郷一覧① 鷲見郷のある所の地形と気候・縄文時代の…

読書『コモンの「自治」論」

私の終活は終わることのない。今日は棚を整理していたら、母の介護の書類が大量に出てきた。裏の白いのはメモ用に取っておく。ま、普段の生活も問題が次から次へと出てきて終わることがないからこれが生きているということだろう。その終活のついでにこの本…

滋賀県の高校生から「生き物たちのエレガントな数学」の感想が届く

技術評論社の神山さんから手紙が回送されてきた。見ると本の感想が書かれている。滋賀県の高校生一年生の伴さんからだったが、こんなことは初めてなので感激。 総合的な探求の時間で、読んだ後それを発表するという課題らしい。法則いっぱいで難しい本だけど…

「郡上史談」を借りる

28日のプチ法話会の帰りに白鳥図書館へよった。大和村史を読んでいたら、郡上史談のことが出ていたので、借りるより他なくなった。捜したけど見つからない。こういう時は聞くのが一番良い。すぐに見つけてくれた。以前捜したけど見つからなかった「岐阜の…

「本売る日々」

やらねばならないことがいっぱいあるのに本を読み始めた。久しぶりの小説。『本売る日々』青山文平著市の図書館へ予約したら数日で地元の図書館から届きましたという連絡が入り、出版記念シンポジュウムのポスターとパンフを預けて本を借りた。 昔から忙しい…

「相対主義」と「普遍主義」の問題

『「みんな違ってみんないい」のか?』 山口裕之著を読み始めた。とても刺激的で面白い。この本の特徴は、強調したいところを太字にしてあること。 私は、「正しさは人それぞれ」でも「真実は一つ」でもなく、人間の生物学的特性を前提としながら、人間と世…

梯実円師の「還相回向」

二時間半があっという間に過ぎる。いろいろ考えなければならないことが出てくる大事なお話だと感じる。いつものことだけど菩提心→大悲心=智慧心・方便心のところで涙が出てくる。 お釈迦様は35歳で悟りを開いて後、80歳まで苦しみ迷える衆生のために生…

古文書の会・わくわく図書館

午前中はタケノコ掘り、苗植え(サツマイモ・ジャガイモ・里芋)午後は古文書読ままい会とわくわく図書館。 いずれも刺激的だった。編集した「鷲見氏・鷲見郷一覧」をどうするのかで、中学生とのコラボの話。 わくわく図書館では新しい参加者を加え、ゼロか…

組会とわくわく図書館「労働について」

疲れた。ぼんやりしてみたい。 昨日は永代経、今日は組会、夜はわくわく図書館。さすがに疲れた。なぜか孫との遊びは疲れない。 わくわく図書館は「ゼロからの資本論」斎藤幸平著を読んでいる。第一章の中に労働の定義がある。これがとても面白い。その中で…

ダンゴムシの心

やっと「ダンゴムシに心はあるのか」森山徹著を理解できるようになってきた。 それはオートポイエーシスの閉鎖系の例としてだ。 ダンゴムシはほとんどある一定の行動をするが、「未知の状況」に遭遇させると「予想外の行動」を発現する。それは決まった行動…