#読書

智子(ソフォン)というシステム

「三体」をやっと読み終えた。何度も読んで、やっと理解できたがあくまでファンタジーとして。「智子(ソフォン)」がどうもよくわからなかった。 ちゃんと解説してあるサイトまであった。一種の量子コンピュータで量子ゆらぎを用いているから瞬時に伝わるの…

「三体」を読んでいる

「三体」という本は劉慈欣が書いたSFだ。 これをミケル点の問題を解くのと同時に読んでいると、頭が混乱してきて現実かそうでないかわからなくなってくる。ミケル点の問題とリンクしてくるのだ。 この現象を起こしているのは何かだけど、その何かが掴めない…

9月のわくわく図書館と古文書

「食べ物から見る現代社会」の最終回 レクチャーは無しで、一人一人感想や思いを語り合った。これもなかなか良い。首都旅行の体験談も出て面白かった。私は「高鷲郷土料理新聞」を紹介した。 文書の整理をしている。鮎走白山神社の文書の翻刻を開始。慶応4…

response-abilityとresponsibility

人生の状況がそのつど出す問いかけ・呼びかけに応答すること、この「応答能力response-ability」としての「責任性responsibility」の意識こそが人生の意味をめぐる問いに解決を与えるものだ。 それは極めて個別具体的であるし、そうであるしかない。一般抽象…

プチ法話会 清浄光・歓喜光・智慧光

台風直撃を心配したけど、段々遅くなり開催することができた。参加者は5名。皆さん私よりも年上。子どもたちと老人たちが私の友人。これをどうつなぐのかが新しい課題。 大無量寿経の3回目。親鸞さんの大経讃を印刷してギターで歌った。左訓と名畑応順師の…

宮沢賢治の修羅

工事の為に煙突を外した。 放送大学を見ていたら宮沢賢治の童話や詩を紹介していた。以前から気になっていたのが「春と修羅」この修羅とはだれの事だろうと。 「無声慟哭」を見ると「わたくしが青ぐらい修羅を歩いてゐるとき」と書いてあるので賢治自身の自…

寺子屋一回目

今年初めての寺子屋。7名の参加。1年生2名、4年生2名、6年生3名。初参加1名。 それぞれ目標を決めて取り組んでいた。6年生には空気の重さとハノイの塔をやってみた。ハノイの塔はつぶやいてやると算数が得意になると言って、つぶやきながらやる練習…

本を読むこと=世界の創造

外へ出て草取りをしていると汗が噴き出る。 昔は理論武装の為に本を読んでいた。つまり、知識をためるため。それは知識を消費するだけ。本の中の世界を再構成することではなかったような気がする。まして、新しい世界を生成することではなかった。 ただし、…

この世界で生きることは

ここの所本を何冊も読んでいる。同時に読むのは、それらが関連しているから。といっても、部分だけを読んでいるだけだけど。 さらにそれらはかって読んだ本ばかりで、全く読めていなかったことに気づくばかり。いくつも同時にということは、テーマがあるから…

ぐちゃぐちゃ曼荼羅

七月になっていた。 hitigatuと入れたら出なかったsitigatuだった。書類を出すなどしなければならないことはつい後にしてしまう。次から次へと現われてくるぐちゃぐちゃの方が何だか楽しい。 ぐちゃぐちゃだからそれを少しでもはっきりさせたいと思うけど、…

内部モデルの構築

雨なので外での作業ができないので中の仕事。さらに気になっていることを考えてみた。 それは「内部モデルをどう構築したらいいのか」という問題。 以前モデルベース・システムについて教えてもらったことがある。モデルとメタファー「脳の話」”遊び”と”モデ…

「死なないノウハウ」

雨宮処凛さんの著。副題にー独り身の「金欠」から「散骨」までーとある。わくわく図書館で紹介されて知った。 雨宮さんは、困窮者支援に関わるまでは、自分はとても冷たい人間だったという。それは、勝ち続け、人を蹴落とし続けなきゃ生き残れないと思ってい…

「忘れられた日本人」を読む

「民主主義は多数決」と捉えるのは昔から違和感を持っていた。民主主義の具体的なイメージはすでにこの列島の中にあった。ただし、この列島も一律ではないが(西日本と東日本の違い)。かってこの「忘れられた日本人」を読んで衝撃を受けたことを思い出す。 …

「わくわく図書館」はコモンだ!

熱も下がり、朝は喉が痛かったけど、午後からは普通に声が出るようになった。 わくわく図書館で『コモンの「自治」論』の最終章を読んだ。ここの所、理解するためにメモや図にすることをさらに進めて、再編集をするという試みをしている。⇨(・足利時代の鷲…

私の中の私たち

この頃、昔読んだ本を取り出して読んでいる。どんなことが書かれていたのか忘れているからだけど、それを再び取り出すのは気にかかることが浮かんでくるからだ。 今も新刊を何冊かを同時に読み進めているけど、それらがどう融合するのかが楽しみ。そして、昔…

わくわく図書館

3月のわくわく図書館には8名の参加。 何時ものことながら面白い。だって次から次へと問題が見つかるから。 自治とは何かから昔の農村に自治はあったのか。明治維新とは農村にとって何だったのか。農本主義は新しい道を切り開いたのか。「有機農業」が記号…

「奇跡の脳」と右脳と左脳

「軌跡の脳」ジル・ボルト・テイラー著という本は竹内薫氏の本(年をとると一年が早くなるのはなぜか)によって知った。その本で印象に残ったのは「ヨガの精神状態」と「時間を感じる脳」のことだった。ヨガをやっていると身体を感じる。手の平の向きだけで…

「べてるの家」と「当事者研究」

トイレの床に水(小便)がたれていて大騒ぎになったけど、覚えがない。 2月のわくわく図書館があった。『コモンの「自治」論』の第五章「精神医療とその周辺から自治を考える」 参加者は8名。この章は、精神医療(治療環境)そのものを治療するという視点…

「私」と「公」について

ローティの二回目を見た。「公私を混同してはいけない」なぜなら、公と私は交わらないことだから。 具体的には公的な場で私的な心情などを問題にしてはいけない。あくまで公の場での話し合いによって一致することができるはず。つまり「表現の自由」と「嫌な…

「自由」と「公平」の原点

ローティの100分deを読んでいたら気になることがあった。それは、「私」と「公」の問題。例えば米国では自由と公共が対立することがある。小さな政府は自由を求める人たち、公共を大事にする人たちは政府の仕事は必然的に大きくなる。これは私と公の対…

ヘレン・ケラーの覚り

「アブダクション」というのは、ブレイクスルーの発明や発見をした偉大な科学者のやってきた推論だと思っていたら、そうではなく人間誰でもがしている推論だというのがだんだんわかってきた。(対称性バイアス・類似性の発見・知識の過剰一般化など)そして…

「デカルト」と「アブダクション」について

鉄パイプを大量に持って行ってもらうことにした。雪が少ないので、鉄の盆栽台も出せそうである。朝雪が降らないうちにと思ってストーブと盆栽台と薪を一輪車で運んだ。運び終わったら雪が積もり出した。 今晩からローティ『偶然性・アイロニー・連帯』が始ま…

「GeoGebraで遊ぶ」中学生

久しぶりに「数学セミナー」を買った。というのは「中の定理」が出ていると知ったから。読んでみると中洋貴さんは中学校へ入学した時からGeoGebraで遊んでいたという。ある日オイラー線を描こうとして垂直二等分線で外心を垂線で垂心を引いた。その図をじっ…

「言い換えの法則」を共有すること

昨夜は一睡もできなかった。寝むるのをあきらめて「はまぐりの数学」のページを書いた。 「言い換えの法則が分かれば互いに理解できる」というのがローティの主張だけど、これは私で言うと「別のモデルに置き換えればわかる」ということで回り道の法則。 私…

「偶然性・アイロニー・連帯」ローティ

全く眠れない。 今までは100分de名著の番組を見てからテキストを読んでいた。ところが何気なしに買ったこの本は番組が始まる前に読んでしまった。こんなことは初めて。 面白い。なぜか。自分の経歴そのものだからだ。だいたいこのローティという人をこ…

「凡愚の自覚」のはたらき

今日ようやく本堂の雪が滑り落ちた。明日は雪かきをしよう。夜は頼母子があった。いろいろ語り合った。 唯識についていろいろ考えることがあって、目的をいくつか設定した。まず「唯識と浄土真宗との関係を明らかにする」こと、次に「唯識と精神分析学との関…

人人唯識

「私はマイノリティである」と考えると、既にマジョリティとマイノリティを分ける考え方に囚われてしまう。どうしたらマジョリティに属すことができるかとかと考えてしまう。 唯識によると、そもそもそんな分け方は幻想である。そしてみんな「人人唯識」なの…

「我執」と「法執」

最近娘に勧められてヨガをやっている。これが一種の禅であり、身体の方を整えることで、とても気持ちが良い。身体を整えると心も整うのだと思う。 多川俊映師の『唯識 心の深層を探る』を読んでいる。読んでいると真宗のベースは唯識にあると感じる。例えば…

「映画を早送りで観る人たち」

この頃よく図書館で本を借りるようになった。その一冊に「映画を早送りで観る人たち」稲田豊史著がある。 この本によると、映画や動画を早送りで再生して見る人がいる。若い人だと50パーセントを越えるらしい。実は私もやっている。今までのビデオだと早送…

「まいまいつぶろ」

図書館で村木嵐著「まいまいつぶろ」を借りてきた。著者は司馬遼太郎家の家事手伝いをしていたという。 九代将軍家重とその小姓大岡忠光の物語。そこに宝暦治水事件と郡上一揆が加わる。何度も涙を浮かべながら読み終えた。 身体の不自由な家重の苦しみは何…