#政治

見えなくなっている

眼科と古文書読ままい会へ行ってきた。 白内障と緑内障の手術を勧められた。片目ずつ両方の手術を同時にするという。確かに見にくくなっていて、本を読むことが一苦労。まずは近視の眼鏡を変えてみようと思う。手術は予約で10月末まで一杯だという。 石油…

「あんぱん」の師範学校と高等学校

朝ドラ「あんぱん」を見ている。のぶが女子師範学校に、嵩は高等芸術学校(高等学校)に入学する。この二つの学校が全く対照的に描かれている。 師範学校は教員を育成するための学校で、のぶたちは軍国主義を叩き込まれている。一方、高等学校の方は自由での…

「要するに」と「そういえば」

息子のつれあいのお父さんの葬儀があった。苦労の多い人生だったと思う。たった一人の孫がおじいちゃんの額に手を添えている所を見たら涙が出てきた。私の知らないお父さんの姿が沢山あるのだ。 この前、理科の「のぼりおり」は「法則と応用」のことだとまと…

オーストラリアのSNS禁止について

韓国の戒厳令もびっくりしたけど、このニュースにも驚いた。そして、これは大事なことだと感じた。なぜこんなことができたのか調べてみた。business.nikkei.com

11月のわくわく図書館

昨夜のわくわく図書館はいろいろあって6名の参加。 とても刺激的だった。 本は「人間発達の福祉国家論」第一章をめぐって話題になったことは①労働時間のこと(絶対的貧困とは何か?) これについては、p42の小見出し「私有財産から自由時間への人格的自…

枕草子は極めて政治的な文学

先日のプチ法話会で一条天皇の辞世の句を取り上げた。 露の身の風の宿りに君を置きて 塵を出でぬること・・・ 「光る君」ではここでこと切れる。この続きを道長は「をこそ思え」と日記に書いた。つまり、この君は彰子のことだと。「私はこの露の身の宿りとし…

「三体」を読んでいる

「三体」という本は劉慈欣が書いたSFだ。 これをミケル点の問題を解くのと同時に読んでいると、頭が混乱してきて現実かそうでないかわからなくなってくる。ミケル点の問題とリンクしてくるのだ。 この現象を起こしているのは何かだけど、その何かが掴めない…

「貧困」と「富」

夜、教え子から電話がかかってきた。何となくうまくいっていないらしい。そこで、自分が無知(何も知らない)で無力(何もできない)であるということを知っているという「無知の智の態度」のことを話した。この態度によって、人を見る目、接し方が変わり世…

「理性」と煩悩

台風は消えてしまったが、雨なので外へ出ずに、収納の棚を3時間かけて作った。 これまで「コミュニケーション的理性」について語ってきたけど、私は最初この言葉の「理性」に違和感を持っていた。人間の理性が、素晴らしい発見や道具を作ってきたことは認め…

ケインズの「美人コンテスト」の喩え

ケインズの『雇用・利子および貨幣の一般理論』第12章第5節に、金融市場における投資家の行動パターンを表すたとえ話があるという。 ケインズは、玄人筋の行う投資は「100枚の写真の中から最も美人だと思う人に投票してもらい、最も投票が多かった人に投票し…

奈桜さんの生涯

TVの番組のニュースで取り上げられたのをいくつか見ただけだけで、詳細はわからないが、奈桜さんの7年の人生とは何であったのかと思う。 番組では奈桜さんの死をなぜ防げなかったのか→虐待をなぜ防げなかったのか→児相の対応は良かったのかということを追求…

本を読むこと=世界の創造

外へ出て草取りをしていると汗が噴き出る。 昔は理論武装の為に本を読んでいた。つまり、知識をためるため。それは知識を消費するだけ。本の中の世界を再構成することではなかったような気がする。まして、新しい世界を生成することではなかった。 ただし、…

主体と客体の分離

全く個人的な課題。本を読んでいてふと疑問に感じたこと。その本の部分(経験の危機を生きるー応答の絆の再生へー 清眞人著) レインによれば、精神科医が患者と取り結んでいた従来の関係性は、一言でいえば、あたかも自然科学者が自然現象――本質的に「事物…

「運送費争い」に付け加え

昨夜飛騨から美濃まで牛を運ぶルートを調べていて高鷲村史を見ていたら、白川下田村の争いが正ヶ洞区長文書に出ていた。読んでみるとその後は、今度は上の保の村々と剣村の運送問題になっている。幕府の権威を利用して口役銭を値上げしたのだろうか。継場は…

「わくわく図書館」はコモンだ!

熱も下がり、朝は喉が痛かったけど、午後からは普通に声が出るようになった。 わくわく図書館で『コモンの「自治」論』の最終章を読んだ。ここの所、理解するためにメモや図にすることをさらに進めて、再編集をするという試みをしている。⇨(・足利時代の鷲…

「私」と「公」について

ローティの二回目を見た。「公私を混同してはいけない」なぜなら、公と私は交わらないことだから。 具体的には公的な場で私的な心情などを問題にしてはいけない。あくまで公の場での話し合いによって一致することができるはず。つまり「表現の自由」と「嫌な…

「錯視」を扱った授業化

①何が見えますか? 口々に「階段」②どんな階段? 左に上がっている。③そう見えた人?・・・間違いないね。でも、「違う」という人はいる? 天井についている段に見える。④そう見える? 見えないよ。・・この壁をこっち側に持ってくるんだ。・えっ? ・・じゃ…

「偶然性・アイロニー・連帯」ローティ

全く眠れない。 今までは100分de名著の番組を見てからテキストを読んでいた。ところが何気なしに買ったこの本は番組が始まる前に読んでしまった。こんなことは初めて。 面白い。なぜか。自分の経歴そのものだからだ。だいたいこのローティという人をこ…

1月のわくわく図書館

「武器としての市民科学を」木村あや を読んだ。一回読んだだけでは分からない。二回読んだらとてもよくわかった。そして、このような学びは応用が利く。参加している人たちは自分の活動にどんな応用が利くのか考えながら学んでいる。「市民の不安をなぜ揶揄…

三つのC(ケアのはたらき)

この時期は、毎年東海北陸地区セミナーに参加していたのだけど、今年は母たちのこともあり行くのをあきらめていた。ところが、能登で大地震があり、北陸の多くの地域の方々が被災をされ、現地(富山)での開催ができなくなって急遽のオンライン開催になった…

100分de宗教論

二日は忙しくて見えなかったので、NHK+で見た。(9日までは大丈夫)1.5倍速ではなく、等速でしかも二回見た。二回目はメモを取りながら。(止めてメモしていたから何回も)メモはA47枚。 宗教から見た日本の近代化の歴史私たちにとって宗教とは何か 近代…

オタクと凡夫 モリス・バーマン

たまたまNHK+を見ていたら、バーマンのインタビューがあったので見た。 これがなかなか面白い。1945年以来日本は米国の精神的植民地となっている。つまり、米国と同じ消費社会になっている。(アメリカ型資本主義)これは幸福とはお金と財産を獲得する…

森家文書のスキャン

時間ができたので、古文書をスキャンした。この方法だと写真でスキャンできるので原本を丁寧に扱える。 森家文書のうち、「白山禅頂御本地垂迹之由来伝記」と「指取替申済口証文事」 これは読みやすいけど意味がわからない。 これは三か村の井の洞山の山論の…

檻の中のライオン 憲法って何だろう

市民センターで講演があった。 最初の問いに注目。「憲法というルールを守らないといけないのは誰?」その答えは日本国憲法第99条にちゃんと書いてある。 憲法前文ではなく、99条から入るのに感心した。次の問いも興味深い。憲法の再々入門の話だった。 …

自治とコモンを取り戻せ

わくわく図書館があった。今回読んでいる本は『コモンの「自治論」』の一回目。 次のような調査がある。驚きの結果だ。 日本財団「18歳意識調査」第20回 テーマ:「国や社会に対する意識」(9カ国調査) | 日本財団 (nippon-foundation.or.jp) これを見ると…

「相対主義」と「普遍主義」の問題

『「みんな違ってみんないい」のか?』 山口裕之著を読み始めた。とても刺激的で面白い。この本の特徴は、強調したいところを太字にしてあること。 私は、「正しさは人それぞれ」でも「真実は一つ」でもなく、人間の生物学的特性を前提としながら、人間と世…

人口減少社会における地域のあり方について

人口減少社会における地域のあり方について これを書いた時点では、人口減少社会を意識しなかったけど、だからこそ、農村部に人口を集中させなければならない。このレジメを1日に「一覧」と一緒に市長にお渡しした。見て下さったかしら。 この図式の大事さを…

民主主義のスキル

民主主義は理念ではない。民主主義はスキルだ。スキルだからこそ身につけなければ実践ができない。 と改めて感じたのは会議に参加したから。若い先生方の抑圧された状況を知るにつけて、それは社会の有様を反映していると感じたからだ。 「こういう組織の仕…

「コスパ思考」から「回り道思考」へ

二か月ぶりのわくわく図書館。久しぶりで一日中緊張していた。今度はみんなで一冊の本を読もうということで、急いでその本を読んだ。ずっと前に買ったのだけど少し読んだだけで止まっていたのが最後まで読めた。 「ゼロからの『資本論』」斎藤幸平著 最初に…

オートポイエーシスと回り道

河本さんの話を聞いていて一番心に残ったところは、解決に直接向かうのではなく自分自身の中に多様な選択肢を開くことが大事であるということ。 図にすると この「病気」や「健康」には様々なコトが代入できる。 これは相手を理解しようとすることの破綻も示…