二か月ぶりのわくわく図書館。
久しぶりで一日中緊張していた。
今度はみんなで一冊の本を読もうということで、急いでその本を読んだ。
ずっと前に買ったのだけど少し読んだだけで止まっていたのが最後まで読めた。
「ゼロからの『資本論』」斎藤幸平著
最初にざっと心に残ったところや、わからないところ、疑問点を出して紹介してからどう読んだのかの感想を出してもらった。
今回は「構想-実行」を大事にして、自分たちの具体的な実践に重点を移そうということを目指すことにした。
話題になったのが「コスパ思考」。大学や中学校、小学校でのいろいろな話題が出た。
大学の教員が研究費を取ってくるために計画書を出さなければいけない。その研究は結果が必ず出て、いわゆる役に立つものというような「コスパ志向」になっている。これでは研究がやせ細っていくだけ。
子どもたちもできるだけ少ない投資で最大の効果を上げるために、結果だけ早く教えてとか、教えてもらったことを受け入れるだけで考えるのは無駄と思っていて、質問をすることができなくなっている。
でも、それは子どもたちばかりでなく、我々大人もそうだ。質問ができない。自分の意見だけ語っている。問いかけ共に考え合うことができなくなっている。
人生のコスパを突き詰めれば『いきなり棺桶にはいるのが一番いい』と養老猛司氏。
コスパ思考の逆である「夢みる小学校」の上映会をしたという話も出た。
私は次の例を話した。
1と2では1の方が大きい!? 『西ドイツの小学校で』
いろいろな実践例も出て参考になった。
その中で一つだけ紹介。
いろいろ訴えても聞いてくれない。そこで若い人対象にボードに「~について賛成・反対」とシールを貼ってもらい、そこから対話を始める。アンケートも出来るし対話や問いかけも始まる。
「コスパ」に代わる言葉、それはできるだけ和語で、それを創り出す必要があるということで表題を考えてみた。