2013-01-01から1年間の記事一覧

法蔵菩薩の修行

阿弥陀仏はもとは法蔵という人間であった。 国王であったが、全ての人の悩み苦しみを知り、それをどうしたら抜くことができるのか悩み 世自在王仏の所へ行って、それを解決するための方法を教えてもらった。 その方法とは全ての人が救われる浄土を建立するこ…

煩悩と菩提

煩悩という言葉は便利である。 自分の弱さを 「これも煩悩があるからやな。」 とすべて片づけられる。 この煩悩は自分ではどうにもならないから、そのまま仏をたのむことになる。 「そのままじゃぞ」と仏は言われるが、 このままと受けとめては自力はそのま…

光明名号顕因縁

鎌倉時代の御家人と鎌倉殿の関係が「御恩と奉公」である。 御恩は、御家人が鎌倉殿から受ける恩恵で、所領安堵と所領給与である。 御家人は恩恵を受ける見返りとして、鎌倉殿へ軍役と公事(納税)の奉仕義務を負う。 「如来大悲の御恩」とは、このような御恩…

お手まわしの御恩

親鸞聖人御消息を読んでいる。 霊山勝海師の現代語訳で、そうだったと気づかされた所にあたった。 「・・・この往相・還相の二種を回向していただく如来の誓願を信じて、 疑いのないのを真実信心というのです。 この真実信心が煩悩ずくめの凡夫の心に起こる…

権力欲

「他人を思い通りにしよう」とする行為を権力という。 この権力は政治の世界だけではない。 私たちの普通の生活の中にも入り込んでいる。 人を自分の思いどおりにしようと考えてしまう。 そうして重ねる罪の何と多いことか。 それは私のことだ。 権力が政治…

むなしく過ぐる人ぞなき

午前中2時間ほど雪下ろしをした。 雪が軽いうちにと思っていたが、雪が止んだら急に重くなってきた。 柄の長いプラスチックのスコップを使ってやったら、割と楽にできた。 さて、 「不虚作住持功徳」を調べていて、「浄土論」を読まなければと思った。 浄土…

「願もって力を成ず」

今朝起きたら全く景色が違っていた。 50センチぐらい積もっている。これは根雪になりそうだ。 横の道があけてなかったので、スコップでかいてみた。 ついでに雪が軽いうちに屋根から降ろそうと思って少しかまった。 そういえば、昨年軽いアルミのスノーダン…

私たちの自己中心性

日本の近代化は外国文明の導入であった。 明治維新と敗戦後は同じような導入構造を持つ。 しかし、それは日本列島の古代から行われてきたことだ。 古代の列島へ渡来してきた人々、大陸の巨大帝国に留学生をおくった時代・・・ 外国からの文物の導入とそれに…

山越阿弥陀図屏風

この屏風が今日届いた。 「山越弥陀屏風」http://www.sugikake.jp/html/amida.html 京都の杉本工芸で購入。 高さがわずか42センチの阿弥陀様である。 私は山越えの阿弥陀様が大好きである。 山越えというところが私の住むところを示している。 だが、この…

12月3日の「特定秘密保護法案に反対する学者の会」記者会見

早ければ明日、参議院で採決という話もある。 今回の「秘密法案」については、与党の公約には一切入っていない。 そういったこと、この法案の影響、今後のことについてのコメントが書いてある。 内田樹さんのサイトより 12月3日の「特定秘密保護法案に反対す…

「自由変更」が生みだす「変項」

昨日、若い方と話をしていて、初めて聞いた言葉がある。 それは、「自由変更」というフッサールの言葉。 様々な「個別のもの」から「普遍的なもの」を導きだす思考の方法のことである(らしい)。 この目の前にあるコップを例にとる。 このコップには様々な…

「デモはテロと同じ!?」

「今も議員会館の外では「特定機密保護法絶対阻止!」を叫ぶ大音量が鳴り響いています。いかなる勢力なのか知る由もありませんが、左右どのような主張であっても、ただひたすら己の主張を絶叫し、多くの人々の静穏を妨げるような行為は決して世論の共感を呼…

「特別秘密保護法案」

蓮如さんの領解文の一節 「今度の一大事の後生御たすけ候と、頼み申して候。」 この「頼む」は依頼ではない。信順であり、「まかせる」ことである。 が、それは自分をさしおいてまかせるのではない。 逆に、自分自身の未熟さを知ることであり、 未熟な故に他…

流念難思法海

河久保道場の正面に掛けてあったあった軸に書いてあることが気になったので調べてみました。 最初、教行信証の化身土巻にある 『樹心弘誓仏地 流念難思法海』 心(こころ)を弘誓の佛地に樹て、念(おもい)を難思の法海に流す。 と思いましたが、念の字が…

吉崎御坊お山からの景色

昨日は門徒総代会で「蓮如上人を訪ねる旅」。 写真は吉崎御坊から日本海を眺めたところ。 蓮如さんもここからの眺めを楽しまれたという。 城端の辺では雨が降っていたが、吉崎まで来たら晴天。 この時期の北陸にはめずらしいと言われた。 長いバスの旅だった…

正像末和讃

昨日に続いて「正像末和讃」を取り上げる。 1257年(正嘉元年 85歳)草稿本「正像末和讃」 「罪業モトヨリ所有ナシ 妄想顛倒ヨリオコル 心性ミナモトキヨケレハ 衆生スナハチ仏ナリ」 1258年(正嘉2年 86歳)顕智書写本「正像末和讃」 「罪業モ…

恩徳讃の「べし」

先月、飛騨の高山別院へ伺った折に、御講師が恩徳讃の「奉ずべし」の「べし」は「~しなければならない」という必要・義務でなく、推定・予想ではないかと語られた。 古語辞典を見ると、「べし」の 1番目に、それが当然であると推定、または予想される意。…

秘密保護法案について

ここの所、政府からかなり危うい法案や「改革実行プラン」が出ている。 法案は「特定秘密保護法案」、実行プランとは文科省から出された教科書検定基準の強化。 特定秘密保護法案については国会で審議されているが、できるものなら廃案になることを願ってい…

「はまぐりの数学」更新

正六面体万華鏡 4か月ぶりに「はまぐりの数学」を更新した。 http://sky.geocities.jp/bunryu1011/manngekyou.htm この万華鏡をどうやって作ったのかのページ。 疲れた。

記憶と記録と過去

新幹線から窓の外を見ながら思った。 この景色は後ろの方にいく。 そして、はるか後ろに残される。 時間も同じように過ぎてゆく。 過ぎた時間はどこにとどまっているのだろう。 これは場所からの類推にすぎないのだろうか。 私は過去という場所をつい想定し…

明治図書「数学教育」12月号

大阪へ日帰りで行ってきた。 声明の倍音につつまれる心地良さを味わった。 数学教育12月号の宣伝。 http://www.meijitosho.co.jp/db/magazine/05674/cover.jpg 「最短コースの取り方」を書いた。 立体や平面の表面の最短コースを見つめる問題で、 発展とし…

テーパー万華鏡

ここ数日、とても忙しい。 なのに、テーパードー万華鏡に夢中になっている。 それは、ポリカーボネイト板のミラーを手に入れたからだ。 以前の塩ビミラーでは湾曲があったが、これは正確な平面になる。 そして、忘れてしまっていた設計図の作り方を研究した…

生きていくための確率論

金曜日の「数学教室の」最後は、質問や意見や感想が出る。 「確率は数値だけれど、その人にとって起きてしまった時は確率ではない」 という意見などが出た。 数学の確率の数値は生きていく上で、 数値の多い方を選ぶ方が合理的であるということを前提にして…

報恩講と同窓会

竹鼻西岸寺様で報恩講、そして同窓会があった。 報恩講で出勤された20名以上の僧侶の方たちの声明の迫力は その声明に全身がつつまれていると感じる。 この「おぞくたい」心身が荘厳されていく。 ある方から教えていただいたことを記しておく。 値(もあい…

雪虫

今朝、今年初めて雪虫(綿虫)を見た。 か弱げに見える虫だが、当地では「雪ん子」と呼び、この虫が飛び回ると雪が降り出す。 この虫を見るといつも思い出す俳句がある。 「綿虫の棺につきて父と母」 報恩講の時期にこの綿虫が飛び、冬の到来を知らせてくれ…

報恩講

久しぶりの登禮盤。 宗祖讃仰作法音楽法要を勤める。 和讃と念仏が実に気持ちよく響く。

照蓮寺

報恩講の準備で忙しい。 まずは掃除、お勤めの練習、法話の内容。 法話の内容は、パワーポイントで関東巡拝の旅を紹介。 伝絵の弁円の話とつなげながら解説したいと思っている。 ところで、28日の高山別院と照蓮寺参拝について書いておこう。 せせらぎ街道の…

報恩講お取り越し

昨日は、2時間「カフェでブッダ」。至福の時を過ごすことができました。 今度は、いよいよ報恩講。今週の土日です。 お斎で「たかたかまんま」と「じんだ汁」をいただけます。 大豆をつぶしたじんだ汁は栄養満点。とてもおいしいです。 さて、オリンピック招…

念珠のヒモの修理

念珠のヒモがよく切れます。 そこで、念珠のヒモ結びに挑戦してみました。 順番は作る逆で、一番最後の仕上げからマスターします。 最後の結び方は「綱結び」です。 修理する念珠を一回だけぼどき、何回も練習します。。 念珠紐 最終仕上げ 次は四方結びをマ…

正多面体万華鏡

【正多面体万華鏡】 この三角錐型万華鏡を作ろうと思ったわけは、 新聞に出ていた高校生の研究で、 立命館の木下侑香里さんの研究{鏡像による多面体の作成)を読んで、 「そういえば座標の鏡で正八面体ができたな」と思ったからです。 正八面体や正二十面…