雪虫

今朝、今年初めて雪虫(綿虫)を見た。
か弱げに見える虫だが、当地では「雪ん子」と呼び、この虫が飛び回ると雪が降り出す。
この虫を見るといつも思い出す俳句がある。
 
「綿虫の棺につきて父と母」
 
報恩講の時期にこの綿虫が飛び、冬の到来を知らせてくれる。
この俳句と同時に思い出す悲しみである。
 
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今年は、この雪ん子と同時にカメムシが大量にいる。
カメムシのことを高鷲では「ヘクサンボ」と呼ぶ。
まさに臭い虫なのだが、この虫も雪虫と同様冬の当来、特に雪が沢山降ることを示す。
「今年はヘクサンボが多いで、大雪になるぞ」
と挨拶を交わすぐらいの親しみ深い虫である。
 
昔、カメムシを大量に瓶に入れて、カメムシ同士がその匂いにどう反応するのか確かめたことがある。
瓶をゆすると、さすがのカメムシも互いの匂いの液でダウンする。
しかし、しばらくするともぞもぞ動き出す。
この匂いは、一時的に麻痺させるだけかと思い、今度はアリを入れてみた。
同様にアリもダウンするが、アリは二度と動き出しはしなかった。
昔の罪な実験である。