世の塵をふりかくしけり今朝の雪

久しぶりの積雪
たぶん2年ぶり
そして初雪
昨日は雪の長良川を見に行った
初雪を見るとこの俳句を思い出す

雪の俳句  ( 井上井月のこと)

今朝も降り続いている
もう40cmは越えたと思う
高鷲と雪は切っても切れない
雪の中で生まれ雪が降る中で死んでゆく

この雪の中で「日本仏教を捕らえ直す」頼住光子 末木不美士著 を読んでいる
この中に親鸞さんの他力とは「空が空じていく力」とあった

引用してみる

「空」とは空っぽで何もないということではなくて、あらゆるものがはたらき合って互いに互いを成立させて合っているということであり、その力そのものである。
執着によって「我」を生み出し「空」であるにもかかわらず自己を実体化して苦しむ衆生にはたらきかけて、空なる場に還帰させることこそが、仏の衆生への「慈悲」である。
衆生が自分自身すでにその力の中にいたことを自覚できるように、その力は、自らを阿弥陀仏として具体化し、種々の方便を設けて衆生にはたらきかけていくのである。

 他力についてはこれ以上説明は必要ないだろう。
そして、凡夫の身から離れられない私たちをこの他力の慈悲は何とか救おうとする。
それが二種深信。

さらに生と死をつなぐのが往相と還相の廻向。
何度も言うけど、生と死を分けることはできない。
私たちは死者とともに生きている。