#宗教

有限性を受け入れること

激しい雨の音で目が覚めた。昨日母が時計が欲しいと言った。多分野球を見たいからだろう。 生死とは何かを考えざるを得ない。「まずしさと豊かさ」ではない「有限と無限」ではない「不老不死と老いて死ぬ私たち」ではない「有と無」ではない「あるとない」で…

宗教と科学・・・霊性

たまたまこのビデオを見ていたら、面白い考え方に出会った。 一番最後1時間11分後から登場する中島隆博氏の話。 宗教と科学を考えるヒントになる。ペットボトルの喩え(one of themから「このモノ」へ)と、たまることで変容していく人のあり方(アレルゲ…

念仏と生活

大雨で川の流れが濁流となっている。買い物の途中の橋の上に立つと怖いくらいだ。じっと眺めていると、流れが一様ではなく、渦を巻いているところもあり、それぞれ方向が決まっている。 深川倫雄和上の法話を初めて聞いた。その論理は極めて明快。 自分の煩…

「相対主義」と「普遍主義」の問題

『「みんな違ってみんないい」のか?』 山口裕之著を読み始めた。とても刺激的で面白い。この本の特徴は、強調したいところを太字にしてあること。 私は、「正しさは人それぞれ」でも「真実は一つ」でもなく、人間の生物学的特性を前提としながら、人間と世…

煩悩深無底 生死海無辺

浄土は悟りの世界(方便法身)いろもかたちもない悟りの世界(法性法身)分別の世界と無分別の世界 アジャセに語る釈尊の言葉が長いことわからなかった。瓜生師は「七地沈空」で見事に説明した。これが、釈尊と六師外道の違い。 私の煩悩と仏のさとりは、仏…

「魂の糧としてのコトバ」

忙しくて日記をつける暇もないくらい。 放送大学で「日本語リテラシー」をやっていて、かって「段落切りの法則」というのがあったけど、最近のSNSなどでは段落ではなく行あけが多くなったと言っていた。 私は試行錯誤の結果、①句点で行を変える ②段落で一字…

プチ法話会と宗教教育

息子の退院を迎えに行って帰ってきてからプチ法話会に参加した。 今回のテーマは「AIと仏教」 AIは急速に進歩するけど人間は進歩していない。いや退化しているかもしれない。ChatGPTというAIの試していて気がついたことを語った。「ICTの時代に仏教…

郡上組「組だより」の原稿

二月締め切りなので、いろいろ悩んで書いた。 「南無阿弥陀仏」に助けられた 長善寺 釋文隆 何を書こうか悩んでいて、今はやりのChatGPTに聞いてみた。すると、 『「法話」は、この教団の信者が行う瞑想の一種です。信者は、仏教の教えを実践することにより…

神の定義と恐竜ランド

今年初めての「わくわく図書館」11名の参加。テーマは「日本の神々と神社」 とても中身が深く2時間では足りなかった。本居宣長の神の定義を初めて知った。「・・・尋常(よのつね)ならずすぐれたる徳のありて、可畏(かしこ)き物を迦微(かみ)とは云う…

心の遭難

100分で名著で「中井久夫さん」を取り上げている。 私の持っている本は中井さんの翻訳した『心的外傷と回復』 。以前から注目していたが、今年の夏に亡くなった。斉藤環さんは「ケアの思想」の先鞭者だと言われていた。 中井さんは喩えの名人で、登山の喩…

第18期郡上組連研終了

4年に亘った18期の連研が昨日終了した。 最後のテーマは「自他ともに心豊かに生きることとはどのようなことでしょうか」 問題提起として「私たちは不安の中に生きているからどんな不安があるのか語り合ってみましょう」と投げかけた。その不安をどうやっ…

わくわく図書館で「歎異抄」

9名の参加で11月のわくわく図書館があった。 本は歎異抄。紹介する人は真宗の僧侶二人。私が概要と「善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや」の善人とは何かを説明し、もう一人の方が「宗教的リテラシーとしての歎異抄」を説明した。いろいろな意見が…

プチ法話会「公正世界仮説」

朝起きてトイレに座ったら尻が痛い。触るとかさぶたが二つ出来ていた。転んだ覚えはない。どうしてだろうと不思議だった。朝食の後、薪割りで木の台に座ったら痛みを覚え、やっと原因がわかった。ずっと座り続けていたので、皮膚が炎症を起こしたのだ。つま…

原木切り・薪割りと「わくわく図書館」

一日かかって原木を切り、置く場所を確保するためにすぐに割って薪にした。 原木が重なっているのでかえって切りやすいが、まず駐車の場所を確保するために下の木を切った。上の方にある木の方が切りやすい。でも崩れてくるので危険を伴う。目標の10本まで…

郡上組連研「戦争をなくし、平和を築きあげるにはどうしたらいいか」

安楽寺様で10回目の連研があった。テーマは「戦争をなくし、平和を築きあげるにはどうしたらいいか」問題提起は、歎異抄第13条「わが心の良くて殺さぬにはあらず」を紹介して、私たちの心と世間と世界の間の関係とあり方を考えてみようと話した。 平和と…

主観と客観の矛盾をどう統一するか

眠れなくて朝2時ごろに目が覚めてしまった。そのまま「哲学入門」を読み始める。 例によって書きながら考えていこう。三木の弁証法は形成で統一される。 世界がそれにおいてある世界は絶対に主体的なものであり、一切のものはこの世界から作られ、この世界…

かけがえのない「みずから」を生きている

「たった一つの生(いのち)を一人立ちさせる」のが高村光太郎の願いだった。 「たった一つの生」=「みずから」=「みずからの来歴(体験)」。しかし、そもそも関係性の中にあるその「みずから」を一人立ちさせることができるのだろうか?何から一人立ちさ…

中世の武士と和歌

佐々木幸綱氏と小和田哲男氏と竹島一希氏による講演と鼎談があった。 武士と和歌といえば太田道灌の山吹の話は有名。そういえば享徳の乱で東常縁と太田道灌は一緒だったはずだけど、会ったことがあるのではないか。そういうことを想像しながらお三方の話を聞…

話者を替える試み「未来と将来」

木の選定をすると困るのが葉っぱの処理。葉が出てこない今のうちなら大丈夫だと、あちこちの選定をしている。 さらに朝のうちなら「かってこ」で梯子がいらない。ところが仕事をしていると鼻がむずがゆくなってきて鼻水が止まらない。だいぶん焚き付けができ…

空也上人像

「南无阿弥陀仏」を説明するときいつもこの像の写真を見ていただく。念仏の相をこんなに見事に表現しているコトは他には見当たらないからだ。 この図は拡大したり動かしたりして、他の位置からも見える。 六波羅蜜寺で直接見たときは、一方向からしか見えな…

「明日死ぬと思って生きる」とは?

昨日プチ法話会。新しい方1名と合わせて7名の方の参加。その方が「心が温かくなるような話を聞きに来た」と言われたけど、死の話だからむしろ焼けるような話になってしまうと思った。 夜一緒に飲んだ方がその晩亡くなった。その夜のテーマは「明日死ぬと思…

死すべきものとしての人間―「生と死の思想」

今まで見ようとは思わなかったビデオを3回も見ている。 YouTubeを見ていたら、「テレビで再生」というアイコンが出てきた。どうやら息子がテレビに機械を取り付けたので出てきたものだろう。これで、YouTubeのビデオをTVで見ることができる。この世界はどう…

「一本のねぎ」と「蜘蛛の糸」について

23日に書いたことをもっと書きたくなって書いている。 「蜘蛛の糸」は、蹴落としたカンダタの心根につい目が向いてしまう。しかし、このようなカンダタでも一匹の蜘蛛を助けたという点に目を向けてみると、まったく異なった景色が見える。その視点を与えて…

「北海道開拓」と「大鷲白山神社の宝物館修理」

たかす町民センターで往明寺様から「北海道開拓」の話を聞いた。 北海道開拓・樺太開拓・海外移民・満蒙開拓・戦後開拓。古来からの開墾も開拓の一つで、この列島の人々は開墾を重ねてきた。高鷲から北海道に移住し開墾をしたという歴史の中に、幾多の人々の…

映画「食の安全を守る人々」を見て

1時間40分の映画だったけど時間はあっという間だった。映画「食の安全を守る人々」公式WEBサイト 帰ってきてからまとめた。というかまとまって見えてきた。 「こころ」に神仏習合を入れるのを忘れた。 町民センター研修室。会場の様子。 原村政樹監督の話…

鎮守の森コミュニティ

広井良典氏は『日本の社会保障』(岩波新書、1999年)の著者。このビデオは2時間半かかるけど、見ごたえがある。 高鷲の白山神社の御神体は白山。その白山を祭る鎮守の森や寺の境内が持つ自然のエネルギーは私たちの心と命の源。そして、私たちのコミュニテ…

天王神社ではなく洞神社

煙突掃除は二階以上を終えた。 大鷲白山神社の由緒をお借りして読み始めた。 一番興味を引いたのは、合祀する以前の正ヶ洞の神社の所在地が字天王ではなく字下畑になっていること。さらに元「洞神社」であったと書いてある。 今まで天王神社だと思っていた。…

11回目のわくわく図書館

孫が疲れて眠ってしまった。その間にオンラインで11回目の読書会。 テーマは「日本の宗教について」 会員の書いた「日本における宗教の歴史」をベースにして話し合った。といっても何が正しいのかを明らかにすること(結論を出す)ではなく、いろいろな見方…

精神革命(前5C)

昔からファイリングの仕方をいろいろ試みていている。最初はカードだったけど、この頃はA4用紙に書いている。A4の紙(たいていは裏を使う)に張ったり書いたりしていると、今度はそれをどう分類したらいいのかわからなくなる。そこでバインダーに閉じる…

法話のページ更新

今日は草刈り機で庭の草は刈った。顔の腫れは収まったけど、腕と足はまだかゆい。茗荷の収穫をしなければならない。だけど、茗荷の草取りをしてかぶれになったので取るのをためらっている。だけどおいしいんだよな。 さて、久しぶりに長善寺の法話をアップし…