#宗教

マティス展

国立新美術館で昼食をとりマティス展を見た。 ポスターと少し違う。 普通の油絵→フォービスム→切り紙絵→墨の線とマティスが変化していく経歴の展示を見た。切り紙絵の方はこのポスターの「ブルー・ヌードⅣ」アシスタントが色を塗った紙を切り抜いて、それを…

プロジェクションという心の働き

ここの所、毎日プロジェクションについて考えている。この概念がひきつける理由は①〔(情報)入力 ⇨ 脳 ⇨ 出力(行動)〕という単純なBBモデルに変わるもの②オートポイエーシスのフィードバックよりもイメージしやすい③私の「学び」をより表現している(表…

深い河 遠藤周作

やっと正月用の内敷を片付けた。四人目の中島岳志さんの紹介した「深い河」は図書館で借りて読んで今読了。 「神はどこにいるのか」という問いは「私とは何か」に通じる。そして神が主語となり、神が私を捨てないのだと転換する。 中島さんが番組で紹介した…

杉本五郎「大義」

老眼鏡を買った。「深い河」を読む。 杉本は1900年の生まれで、陸軍士官学校を出て将校になった。満州事変・日中事変に参加し戦死。「大義」は四人の息子に向けて書いたもので、死後(1938年)発表され、130万部の大ベストセラーになる。 彼は禅…

ニコライによる正教会の布教

昨日大和の足湯へ行ってから孫の長靴と雪止めカバーを捜した。 「ニコライの日記」という貴重な記録がある。函館から東京へ来たロシア正教の司祭ニコライ・カサートキン の日記である。カソリックとプロテスタントが日本に影響を与えたことは知っていたけど…

煩悩についての心理学

午前中セミナーの全体レポート分析に参加。午後は八幡へ行って予約しておいた「深い河」を図書館で受け取った。ついでに子ども向け福引図書を借りた。 これまで心理的バイアスが煩悩と結びつき、その自覚が大切であり、それが凡夫の自覚であるということを述…

100分de宗教論

二日は忙しくて見えなかったので、NHK+で見た。(9日までは大丈夫)1.5倍速ではなく、等速でしかも二回見た。二回目はメモを取りながら。(止めてメモしていたから何回も)メモはA47枚。 宗教から見た日本の近代化の歴史私たちにとって宗教とは何か 近代…

有限性を受け入れること

激しい雨の音で目が覚めた。昨日母が時計が欲しいと言った。多分野球を見たいからだろう。 生死とは何かを考えざるを得ない。「まずしさと豊かさ」ではない「有限と無限」ではない「不老不死と老いて死ぬ私たち」ではない「有と無」ではない「あるとない」で…

宗教と科学・・・霊性

たまたまこのビデオを見ていたら、面白い考え方に出会った。 一番最後1時間11分後から登場する中島隆博氏の話。 宗教と科学を考えるヒントになる。ペットボトルの喩え(one of themから「このモノ」へ)と、たまることで変容していく人のあり方(アレルゲ…

念仏と生活

大雨で川の流れが濁流となっている。買い物の途中の橋の上に立つと怖いくらいだ。じっと眺めていると、流れが一様ではなく、渦を巻いているところもあり、それぞれ方向が決まっている。 深川倫雄和上の法話を初めて聞いた。その論理は極めて明快。 自分の煩…

「相対主義」と「普遍主義」の問題

『「みんな違ってみんないい」のか?』 山口裕之著を読み始めた。とても刺激的で面白い。この本の特徴は、強調したいところを太字にしてあること。 私は、「正しさは人それぞれ」でも「真実は一つ」でもなく、人間の生物学的特性を前提としながら、人間と世…

煩悩深無底 生死海無辺

浄土は悟りの世界(方便法身)いろもかたちもない悟りの世界(法性法身)分別の世界と無分別の世界 アジャセに語る釈尊の言葉が長いことわからなかった。瓜生師は「七地沈空」で見事に説明した。これが、釈尊と六師外道の違い。 私の煩悩と仏のさとりは、仏…

「魂の糧としてのコトバ」

忙しくて日記をつける暇もないくらい。 放送大学で「日本語リテラシー」をやっていて、かって「段落切りの法則」というのがあったけど、最近のSNSなどでは段落ではなく行あけが多くなったと言っていた。 私は試行錯誤の結果、①句点で行を変える ②段落で一字…

プチ法話会と宗教教育

息子の退院を迎えに行って帰ってきてからプチ法話会に参加した。 今回のテーマは「AIと仏教」 AIは急速に進歩するけど人間は進歩していない。いや退化しているかもしれない。ChatGPTというAIの試していて気がついたことを語った。「ICTの時代に仏教…

郡上組「組だより」の原稿

二月締め切りなので、いろいろ悩んで書いた。 「南無阿弥陀仏」に助けられた 長善寺 釋文隆 何を書こうか悩んでいて、今はやりのChatGPTに聞いてみた。すると、 『「法話」は、この教団の信者が行う瞑想の一種です。信者は、仏教の教えを実践することにより…

神の定義と恐竜ランド

今年初めての「わくわく図書館」11名の参加。テーマは「日本の神々と神社」 とても中身が深く2時間では足りなかった。本居宣長の神の定義を初めて知った。「・・・尋常(よのつね)ならずすぐれたる徳のありて、可畏(かしこ)き物を迦微(かみ)とは云う…

心の遭難

100分で名著で「中井久夫さん」を取り上げている。 私の持っている本は中井さんの翻訳した『心的外傷と回復』 。以前から注目していたが、今年の夏に亡くなった。斉藤環さんは「ケアの思想」の先鞭者だと言われていた。 中井さんは喩えの名人で、登山の喩…

第18期郡上組連研終了

4年に亘った18期の連研が昨日終了した。 最後のテーマは「自他ともに心豊かに生きることとはどのようなことでしょうか」 問題提起として「私たちは不安の中に生きているからどんな不安があるのか語り合ってみましょう」と投げかけた。その不安をどうやっ…

わくわく図書館で「歎異抄」

9名の参加で11月のわくわく図書館があった。 本は歎異抄。紹介する人は真宗の僧侶二人。私が概要と「善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや」の善人とは何かを説明し、もう一人の方が「宗教的リテラシーとしての歎異抄」を説明した。いろいろな意見が…

プチ法話会「公正世界仮説」

朝起きてトイレに座ったら尻が痛い。触るとかさぶたが二つ出来ていた。転んだ覚えはない。どうしてだろうと不思議だった。朝食の後、薪割りで木の台に座ったら痛みを覚え、やっと原因がわかった。ずっと座り続けていたので、皮膚が炎症を起こしたのだ。つま…

原木切り・薪割りと「わくわく図書館」

一日かかって原木を切り、置く場所を確保するためにすぐに割って薪にした。 原木が重なっているのでかえって切りやすいが、まず駐車の場所を確保するために下の木を切った。上の方にある木の方が切りやすい。でも崩れてくるので危険を伴う。目標の10本まで…

郡上組連研「戦争をなくし、平和を築きあげるにはどうしたらいいか」

安楽寺様で10回目の連研があった。テーマは「戦争をなくし、平和を築きあげるにはどうしたらいいか」問題提起は、歎異抄第13条「わが心の良くて殺さぬにはあらず」を紹介して、私たちの心と世間と世界の間の関係とあり方を考えてみようと話した。 平和と…

主観と客観の矛盾をどう統一するか

眠れなくて朝2時ごろに目が覚めてしまった。そのまま「哲学入門」を読み始める。 例によって書きながら考えていこう。三木の弁証法は形成で統一される。 世界がそれにおいてある世界は絶対に主体的なものであり、一切のものはこの世界から作られ、この世界…

かけがえのない「みずから」を生きている

「たった一つの生(いのち)を一人立ちさせる」のが高村光太郎の願いだった。 「たった一つの生」=「みずから」=「みずからの来歴(体験)」。しかし、そもそも関係性の中にあるその「みずから」を一人立ちさせることができるのだろうか?何から一人立ちさ…

中世の武士と和歌

佐々木幸綱氏と小和田哲男氏と竹島一希氏による講演と鼎談があった。 武士と和歌といえば太田道灌の山吹の話は有名。そういえば享徳の乱で東常縁と太田道灌は一緒だったはずだけど、会ったことがあるのではないか。そういうことを想像しながらお三方の話を聞…

話者を替える試み「未来と将来」

木の選定をすると困るのが葉っぱの処理。葉が出てこない今のうちなら大丈夫だと、あちこちの選定をしている。 さらに朝のうちなら「かってこ」で梯子がいらない。ところが仕事をしていると鼻がむずがゆくなってきて鼻水が止まらない。だいぶん焚き付けができ…

空也上人像

「南无阿弥陀仏」を説明するときいつもこの像の写真を見ていただく。念仏の相をこんなに見事に表現しているコトは他には見当たらないからだ。 この図は拡大したり動かしたりして、他の位置からも見える。 六波羅蜜寺で直接見たときは、一方向からしか見えな…

「明日死ぬと思って生きる」とは?

昨日プチ法話会。新しい方1名と合わせて7名の方の参加。その方が「心が温かくなるような話を聞きに来た」と言われたけど、死の話だからむしろ焼けるような話になってしまうと思った。 夜一緒に飲んだ方がその晩亡くなった。その夜のテーマは「明日死ぬと思…

死すべきものとしての人間―「生と死の思想」

今まで見ようとは思わなかったビデオを3回も見ている。 YouTubeを見ていたら、「テレビで再生」というアイコンが出てきた。どうやら息子がテレビに機械を取り付けたので出てきたものだろう。これで、YouTubeのビデオをTVで見ることができる。この世界はどう…

「一本のねぎ」と「蜘蛛の糸」について

23日に書いたことをもっと書きたくなって書いている。 「蜘蛛の糸」は、蹴落としたカンダタの心根につい目が向いてしまう。しかし、このようなカンダタでも一匹の蜘蛛を助けたという点に目を向けてみると、まったく異なった景色が見える。その視点を与えて…