マティス展

国立新美術館で昼食をとりマティス展を見た。

ポスターと少し違う。

普通の油絵→フォービスム→切り紙絵→墨の線
マティスが変化していく経歴の展示を見た。
切り紙絵の方はこのポスターの「ブルー・ヌードⅣ」
アシスタントが色を塗った紙を切り抜いて、それをピンで止めて位置を探る。
デッサンと色ぬりを同時にするという表現方法を見つけたという。
彼は人生を経るにしたがってどんどん変身している。

最後の「ヴァンスのロザリオ礼拝堂」の墨の壁画が印象に残った。
この白黒の線画を見ていろいろ想像した。
エスの裁判から十字架を背負ってゴルゴダの丘迄歩くところや、磔刑の場面、十字架から降ろされて横たわるところまでを墨の線で表現されていて、番号が振ってある。何を書いてあるのかわからないところもあるけど、だからこそ想像力が膨らむ。
この絵の左の壁面にやはり墨で聖母子像が描いてある。
マリアに抱かれたイエスは両手を広げている。
まるで十字架にかかっているかのように。
そこでハタと考えこんでしまった。

ステンドグラスの光が差し込む効果のために白黒の墨の絵なのか
白と黒の線の表現の墨の絵にたどり着いたのか