#歴史

この一週間の激動

色々ありすぎて書くことができないけど、よくぞ乗り切ったものだと思う。 このようなことは今までの人生で無かった。と言っても毎日が新たな出来事なのだけど、多忙さでは今まで経験したことがない。 それでもいろいろ経験しているうちに、何か自然と浮かん…

永平寺・一乗谷・平泉寺

高鷲文化財保護協会の研修旅行。平泉寺の苔が実に美しかった。平泉寺では若い人たちのお参りが多かった。めぼしい建物や御朱印があるわけではないのに。 この境内に至る白山禅定道の石畳の参道も見事だった。ここが白山禅頂へのスタート地点である。この参道…

枕草子は極めて政治的な文学

先日のプチ法話会で一条天皇の辞世の句を取り上げた。 露の身の風の宿りに君を置きて 塵を出でぬること・・・ 「光る君」ではここでこと切れる。この続きを道長は「をこそ思え」と日記に書いた。つまり、この君は彰子のことだと。「私はこの露の身の宿りとし…

「山伏」恐るべし

パソコンのLINEがつながらなくなった。困っている。 今日は午前中は薪割り(割れなくてほとんどチェーンソーで切った)午後からは、白山文化ゼミナールで「山伏の加持祈祷と医療・製薬の関係」というテーマで添野彬裕氏の講演があった。 山伏は加持祈祷をし…

長瀧各坊と武家との関り

高鷲文化財講演会 若宮多聞氏の講演があった。 テーマは表題のものだが、色々な質問が出て、多岐にわたり面白かった。長瀧の各坊に武家(地頭)から次男や弟が入っているのはなぜかということだが、これが郡上だけではなく、飛騨の内ヶ島氏(経文坊)や三木…

鮎走白山神社の御神体

今日は大洞の神社の祭り。準備の間に御神体を拝見することができました。 神剣や三体の御神体のことなど。 焼けた刀が数本。そして、錆が出ているけど3本。何れの刀も銘があって由緒あるモノ。 御神体でわかったことをいくつか。①御三体とも懸仏であったの…

「白山信仰の参詣道としての郡上街道」

表題の高橋教雄先生の講座があった。 私には、白山禅頂の修験道と、大日岳修験道の違いがあまりわからない。さらに、越前との関係や石徹白と長滝との関係も複雑でわからなくなってくる。 この講座では「道」が中心だが、色々な話が聞け、質問も多かった。だ…

徒然草九十三段

「牛を売る者あり。買ふ人、明日、その値あたひをやりて、牛うしを取とらんといふ。夜の間まに牛死ぬ。買かはんとする人に利あり、売らんとする人に損あり」と語かたる人あり。 これを聞きて、かたへなる者の云いはく、「牛の主ぬし、まことに損ありといへど…

「貧困」と「富」

夜、教え子から電話がかかってきた。何となくうまくいっていないらしい。そこで、自分が無知(何も知らない)で無力(何もできない)であるということを知っているという「無知の智の態度」のことを話した。この態度によって、人を見る目、接し方が変わり世…

「コミュニケーション的理性」とは

赤ちゃんの「指さし」への反応は、大人との二者関係から三者(三項)関係へと変化していることを示している。これが革命的なのは動物には声で第三項を示すことはあるけど、「指差し」ではないことによる。 だから、この指差しへの反応がコミュニケーションの…

高鷲古文書読ままい会

久しぶりの古文書読ままい会 6名の方の参加+1白山禅頂御本地垂迹の伝記の続きを読む。わからないところだらけだけど、皆さんの知恵で少しづつ明らかになっていく。 白山神社の主祭神がイザナミであることは高鷲の白山社の特徴でもあるけど、荘川一色の白…

潜以、竊以、窃以

図書館で「白山信仰史料集」上村俊邦著を借りてきた。 というのは「白山禅頂御本地垂跡之由来伝記」を調べるためである。実は最初の部分を私はこう読んでいた。「潜以=ひそかにもって、」ところが資料集は竊以を「ひそかにおもんみれば」と読んでいた。 こ…

「城から歴史を考える」

表題の講演会を聞いてきた。それにしても千田先生の話と内容の構成がとても面白かった。城についてはなかなか奥が深く、知らなかったこともたくさんあった。 いくつかまとめてみると ①八幡城には尾根の方に堀切などがあるし、枡形に注目するべき 枡形は八幡…

寺で隠れ家づくり

孫がおうちを作りたいといったので、板木や脚立を用意して、子どもたちとこんな家を作った。子どもたちは総計8名。 外で作るつもりだったけど、暑いので本堂の中で。組み立ててからシートで被ったら本格的な隠れ家になった。 そういえば、子どもの頃に山や…

今年のツツジは良く咲いている

何時もは少ししか咲かないのに、今年は良く咲いている。昨年秋に刈り込んだからか。そういえばツツジとサツキの違いがわからない。 バラもきれいだ 母が大事に育てていた リンドウだと思うけど、母が植えたもの 顔の疣贅を取った。 大和古文書読ままい会で天…

安久田の縄文洞

懐中電灯を持って洞内探検。電灯を消すと真っ暗。一人ではとても怖いだろう。全長450mくらいの鍾乳洞探検。 www.pref.gifu.lg.jp 最後の方に蝙蝠の団子が見えた。 洞内には一切の照明が無く懐中電灯で探検する。大瀧鍾乳洞よりも面白かった。洞内の縄文…

高鷲古文書読ままい会

高鷲古文書読ままい会があった。 白山禅頂御本地垂迹の由来伝記(森家文書より)泰澄大師伝記 を読んでいる。気がついたのだけど、一人で読んでいると思い込みや勘違いに気がつかないことがある。でも、みんなで読んでいると間違いに気がつく。それはどうし…

「忘れられた日本人」を読む

「民主主義は多数決」と捉えるのは昔から違和感を持っていた。民主主義の具体的なイメージはすでにこの列島の中にあった。ただし、この列島も一律ではないが(西日本と東日本の違い)。かってこの「忘れられた日本人」を読んで衝撃を受けたことを思い出す。 …

親も子も漉く孫も漉く

孫が帰りの車の中で泣いていたという。別れたのが悲しいのだという。 江戸時代の人々は、生活の中で困ったことがあるとまず寄合をして相談し訴えるということを何度もしている。これは現代は「それ」がより簡単になったけど、寄合をして相談するというコトが…

「運送費争い」に付け加え

昨夜飛騨から美濃まで牛を運ぶルートを調べていて高鷲村史を見ていたら、白川下田村の争いが正ヶ洞区長文書に出ていた。読んでみるとその後は、今度は上の保の村々と剣村の運送問題になっている。幕府の権威を利用して口役銭を値上げしたのだろうか。継場は…

江戸時代に郡上川(長良川)に橋が架かっていたのか?

飛騨白川から美濃上有知へ行くルートを調べていると、郡上川をどのように渡っていたのかが気になってくる。 本流へ流れ込む小さい川には橋を架けていた。そしてその費用や人足は使用する村々の人たちで分担した。本川には当然橋はないので渡し。筏や船を使っ…

高鷲文化財保護協会の総会

総会で出された意見を聞いていると、いろいろな課題が現われてくる。・それらにどう取り組んでいくのか・誰が何をしていけばいいのか活動というのは楽しいからやるというのが基本・その楽しさをどう見つけていくのかということが課題となる。 ひるがののギフ…

江戸時代の裁判

以前書いた「剣村留帳」と「美並村史」を合わせて編集した。というのは、当時の裁判についていろいろなことがわかってくると思うからだ。出来たのがこれ。資料をテキスト化するのに時間がかかってしまった。 ・「白川郷十八ケ村と下田問屋運送争い」江戸での…

「白山禅頂御本地垂迹の由来伝記」

この文書は森家文書の一つで、泰澄大師の詳しい伝記が書いてある。 文字はわかり易いけど、異体字が多く、翻刻に2週間以上かかった。しばらく休んでいた「高鷲古文書読ままい会」の資料にするため必死でやった。 内容は神仏習合・本地垂迹、和光同塵の思想…

白川郷が下田村を訴えた裁判の結果

午前は病院、午後は大和古文書読ままい会に参加。高鷲と八幡をいったり来たり。 剣村留帳を読んでいて、幕府の裁許書がいよいよ下りるというので期待していたら、本宿の旅籠屋(はたご)以外では泊まってはいけないというコトが書いてあるだけ。これでは双方…

「三ケ村山論済口証文」の翻刻

数日前から高鷲に残る山論の示談書の翻刻を試みている。古文書の勉強には実際に古文書に当たって翻刻するのが一番いい。今日は病院での待ち時間でかなり進めることができた。 済口というのは示談のことで、大日岳の山麓の村々が土地の使用について争ったのが…

「岐阜県中世城館跡総合調査報告書」を読んで

大和古文書読ままい会に参加。 江戸での裁判も大詰めを迎えた。これを記録した人は当事者同士ではなく引き合いの人(証人)で、8月から裁判のために江戸に居て、10月になって刈入れ時なので、庄屋と組頭がいないのでは村が困ると、一人だけ帰ることを文書…

編集作業・郡上の山城・シラメと銀毛アマゴ

・郡上北部の山城 (PDFファイル) これがとても面白い。 郡上北部にはかって9つの山城があった。 このことを初めて知ったので、図書館に「岐阜県中世城館跡総合調査報告書 第2集」の予約をした。 ・友人と話していて話題になったことシラメがサツキマ…

北海道開拓の講演

五月人形を飾った。雪洞が破れていたのでそれを貼って直すのが一番時間がかかった。東京よりもこちらの方が暖かい。 町民センターで往明寺さまから北海道開拓の講演を聞く。一昨年聞いていたので、内容はよくわかった。 「鷲見氏・鷲見郷一覧」の敬願寺由緒…

ロータリークラブでの卓話

雪が道路にも積もっている。今回はつれあいと「大雪」で一致した。この冬は最初と(たぶん)最後の雪が多かった。 これは長良川ロータリークラブでの卓話をテキストにされたもの。音声をテキストにするソフトで変換したと思われる。部分的におかしな言葉(勘…