#文学

投射された表象はどうやって世界に位置づくのか

頭の中がプロジェクションについて一杯になっている。既に出会っていたような気もする。忘れているだけなのかもしれない。ふと思い出したのが古今集仮名序。 古今伝授と国ゆずり( 古今集仮名序にみることばのちから)モノが語るというのはプロジェクション…

図書館の喩え…認識と生成のモデル

様々なデータを入力してそれを編集して出力するというBBよりももっと良いモデルはないのか考えてみた。昔から使われている「図書館モデル」が一番合っていると思って図にしてみた。 描いていてどんどん付け足されていくので、これは豊かなモデルだと感じた…

深い河 遠藤周作

やっと正月用の内敷を片付けた。四人目の中島岳志さんの紹介した「深い河」は図書館で借りて読んで今読了。 「神はどこにいるのか」という問いは「私とは何か」に通じる。そして神が主語となり、神が私を捨てないのだと転換する。 中島さんが番組で紹介した…

煩悩についての心理学

午前中セミナーの全体レポート分析に参加。午後は八幡へ行って予約しておいた「深い河」を図書館で受け取った。ついでに子ども向け福引図書を借りた。 これまで心理的バイアスが煩悩と結びつき、その自覚が大切であり、それが凡夫の自覚であるということを述…

「老人と海」

オンラインでの東海・北陸地区セミナー「鷲見氏・鷲見郷一覧」の編集会議教え子からのヘルプの電話いろいろあった一日だったので、疲れ果てて夕食はインスタントラーメン。 放送大学でヘミングウエイの「老人と海」の読み取りをしていた。ふと、これも「回り…

薪づくりと「武士はなぜ歌を詠んだのか」

原木をすべて切ってしまった。後は割って、積むだけ。それにしてもよくやったと思う。ついでに木の選定もして落ち葉を集めた。 午後から古今伝授連続講座「武士はなぜ和歌を詠んだのか」に参加。以前読んだ本「武士はなぜ歌を詠むか 鎌倉将軍から戦国大名ま…

古今伝授 わくわく図書館

よぶこどりで東常縁の和歌を解説していただいた。古今伝授の伝説のでき方がわかってきた。 夜はわくわく図書館。

浄土和讃における「反切」について

親鸞さんの書かれたものを見ると「反(かえし)」という言葉がよく出てくる。 例えば浄土和讃の国宝本(専修寺蔵)には「畢竟」という字に左訓して「畢」に「おわり返」、「竟」に「おわる返」とある。 名畑応順師の補注に次のようにある。 左訓にはたびたび…

中世の武士と和歌

佐々木幸綱氏と小和田哲男氏と竹島一希氏による講演と鼎談があった。 武士と和歌といえば太田道灌の山吹の話は有名。そういえば享徳の乱で東常縁と太田道灌は一緒だったはずだけど、会ったことがあるのではないか。そういうことを想像しながらお三方の話を聞…

つみきのいえ

7冊の絵本のなかに「つみきのいえ」という絵本があった。孫は積み木が好きだからと思ってたまたま手に取った本。膝の上で孫は他の本は喜んで聞いていた。が、この本では読み手の私自身の声が詰まり泣きだしてしまった。 それでなのか難しいのか孫はすぐ飽き…

話者を替える試み「未来と将来」

木の選定をすると困るのが葉っぱの処理。葉が出てこない今のうちなら大丈夫だと、あちこちの選定をしている。 さらに朝のうちなら「かってこ」で梯子がいらない。ところが仕事をしていると鼻がむずがゆくなってきて鼻水が止まらない。だいぶん焚き付けができ…

隠喩と対句

ことばをシャワーのように浴びている毎日。そのシャワーを浴びながらもやっぱり言葉の意味を探っている。 毎日和讃を読んでいると、隠喩と対句の表現力のすばらしさに気がつく。その代表例。 空間は旅館で時間は旅人かでも空間自体も旅人とも言えるな月日は…

編集(縦書きと横書き)

この表現の違いは面白い。ではこの3つの表現の違いは何だろうか? これを漢字にしたとき、イメージはどう変わるのだろうか? 時間はどう流れているのだろうか? 日本の絵巻物や屏風は左へ行くごとに季節が変わる。西洋の絵巻物は左から右へ時間が流れる。な…

とどめおきて

今日も年始回り。朝高鷲でマイナス7℃、白鳥マイナス5℃、大和マイナス7℃。ということに気がついた。そのわけを教えてもらった。 今日もいろいろなことを教えていただいた。そしてやりたいことがたくさん出てきた。 帰ってきてから、ふと放送大学を見ると、…

「一本のねぎ」と「蜘蛛の糸」について

23日に書いたことをもっと書きたくなって書いている。 「蜘蛛の糸」は、蹴落としたカンダタの心根につい目が向いてしまう。しかし、このようなカンダタでも一匹の蜘蛛を助けたという点に目を向けてみると、まったく異なった景色が見える。その視点を与えて…

地震・噴火・温暖化についての講義(鎌田教授の最終講義)

散らばった大量の銀杏の葉っぱ集めなど、雨の降る前にやらなければと思って、いろいろやった。 このビデオなぜ見るようになったのか思い出せないけど、とても面白い。地震・噴火・温暖化についての講義(鎌田教授の最終講義) 「自分は無知であること。世界…

中動態→欲望形成支援

与格構文・他力・中動態・題述関係・無対辞・ケアの論理・オープンダイアローグ これらをまとめる時が来た。 まずは中動態について。これがオープンダイアローグとつながるとはびっくり。そのつながり方を丁寧に説明してある。 欲望形成支援 (斎藤環+國分…

日本浪漫派

以前から気になっていたことが書いてある。 【第8回】橋川文三の学問・思想の全体像を明らかにした書 日本浪漫派とは何だったのか。それをどう批判するのか。

「象は鼻が長い」

「象は鼻が長い」の主語は何か? こう問われると、いろいろ悩む。しかし、そもそも「主語はどれだろうかと考えるのはなぜ?」という問いを持つ人は少ない。 この「象は鼻が長い」という題の本の著者三上章氏は、そもそもこの文には「主語」という概念は必要…

私の物語とあなたの物語が出会うところ

ひょんなことから朝7時に岐阜の殿町朝カフェに参加した。 もちろんZoomでだけど、ログインしたらこちらの画像が映らない。昨夜は映ったのに・・・と慌てていろいろ試したけどだめ。結局カメラのドライバーが消えていて、再インストールしたら映るように…

病・感染症と社会文化への影響

放送大学で新型コロナウイルスについての対策をやっていた。 その中で心に残ったもの(面白いと思ったもの)を記録する。 人類の歴史での疫病とその影響のついての考察(大山泰弘先生より) ペストは都市化、梅毒は大航海時代のアメリカから、コレラは帝国主…

物語る

「自我の破れ目から」 大峯あきら 詩的言語と日常生活の言語との違いを正確に述べたのは、 スイスの思想家マックス・ピカートの次の文章である。 「日常生活の言葉では、人間は人間や物について自分が語る言葉を聞いている。 しかし、詩の言葉では、人間は物…

春の雪

膳椀の露きるうちや春の雪 井上井月 朝起きたら雪だった。 はだけた本堂の前にも屋根から落ちていた。 雪の俳句 ( 井上井月のこと)

自動詞と他動詞

A、 「火を消しました。」と「火が消えました。」の違いはなんだろうか? B、 英語でこんな例があった。 (1) I crashed the car. (2) The car crashed. (1)は目的語があり、主体の行為の影響がその目的語に及ぶ。 (2)には目的語が無いので、自然とそうな…

五七調と七五調

五七調と七五調について調べていて、勘違いしていたことに気がついた。 私は文字数が5・7となっているか7・5となっているかで分かれていると思っていた。 そうではなく、短歌ならどこで区切るのかで分かれるという。 春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほ…

朝井リョウ著「何者」

朝井リョウの「何者」を読んだ。 友人に勧められたことと、若い人が何を考えているのか興味があったからだ。 いつもは小説を読むのに遅くて5日ぐらいかかるが、2日で読んでしまった。 実は最初、ツイッターでの自己紹介やつぶやきが理解できなくて、慣れる…