#メタファー

投射された表象はどうやって世界に位置づくのか

頭の中がプロジェクションについて一杯になっている。既に出会っていたような気もする。忘れているだけなのかもしれない。ふと思い出したのが古今集仮名序。 古今伝授と国ゆずり( 古今集仮名序にみることばのちから)モノが語るというのはプロジェクション…

図書館の喩え…認識と生成のモデル

様々なデータを入力してそれを編集して出力するというBBよりももっと良いモデルはないのか考えてみた。昔から使われている「図書館モデル」が一番合っていると思って図にしてみた。 描いていてどんどん付け足されていくので、これは豊かなモデルだと感じた…

「自由」と「公平」の原点

ローティの100分deを読んでいたら気になることがあった。それは、「私」と「公」の問題。例えば米国では自由と公共が対立することがある。小さな政府は自由を求める人たち、公共を大事にする人たちは政府の仕事は必然的に大きくなる。これは私と公の対…

赤ちゃんはアブダクション推論をしながら「学習の仕方」自体も学習している

「対蹠人のたとえ」は相手に伝える置き換えの法則さえわかっていればクオリアを感じているかどうかは問題ないということだった。それは確かだが、クオリアを伝えるにはどうしたら良いんだろうか。それにしても伊集院さんの置き換え(たとえ)はいつも見事だ…

「デカルト」と「アブダクション」について

鉄パイプを大量に持って行ってもらうことにした。雪が少ないので、鉄の盆栽台も出せそうである。朝雪が降らないうちにと思ってストーブと盆栽台と薪を一輪車で運んだ。運び終わったら雪が積もり出した。 今晩からローティ『偶然性・アイロニー・連帯』が始ま…

「言い換えの法則」を共有すること

昨夜は一睡もできなかった。寝むるのをあきらめて「はまぐりの数学」のページを書いた。 「言い換えの法則が分かれば互いに理解できる」というのがローティの主張だけど、これは私で言うと「別のモデルに置き換えればわかる」ということで回り道の法則。 私…

「問題が大切」を位置づける

今まで考えてきたことを例によって図で位置づける。もちろん回り道へ。単に「問題」ではなく、様々なコトから問題となる過程が広いということだ。 そして、単なる「解決」だけではなく、そこから新しい問題が生成される。そういうことだったのかと腹に落ちた…

広瀬友紀先生の「子どもの答案を言語学する」

少し落ち着いてきたが、身体の方がまだ受け付けていない。いろいろなことを済ますために身体を動かしているだけ。一人では到底できない。つれあいのおかげである。母の病室で書きまくっていたメモをまとめて書き留めておく。 広瀬先生が子どもの答案を見てい…

量子力学のもつれ状態と観測での収束について

娘とLINEで量子力学について議論をして、あきれられてしまった。 でもそのおかげで、自分自身の誤解に気がついた。その誤解は確率についての認識。見えないだけで実際には決まっているけど籤を引いて(観測して)みるまではわからないのが量子力学の確率だと…

「鷲見の立石」と「華が開くために」

たかす町民センターの日鷲見の立石 中日新聞 夏至や春分の日に太陽がこの間から上るのを見ることができる。霊鷲岩ともいわれていたという。これは釈尊の故事と鷲退治の伝説にちなんで名づけられたのだろう。 霊鷲山は釈尊が説法したところ。ワシの頭の様に見…

正信偈を「北の宿から」で歌う

朝、いつものように和讃を歌っていたら、ふと正信偈も歌えるのではないかと感じ、歌ってみた。見事に合う。 たまたまの出会いだけど、何だか嬉しい。そして、偶然と出会いについて以前読んだこと(発明と発見)をなるほどと感じた。でも、これは私の発明では…

私が主人公の映画を見ている

福間義朝師のユーチューブを見ていたら、師が人生と映画の喩えを出された。この喩えは面白い。私に毎日起こることは私が主人公の映画を見ているようなもの。美しい景色もあるし、ドキドキするような場面も、悲しい場面もある。その画面にはすべてが燃えつく…

理解の過程とは?

何を情報として選ぶかは、実は「意味」の地平からの選択であり、いわば意味を素材にして情報が成立するのである。そして、理解の過程とは、伝えられた情報の意味をいかに解釈するかということに他ならない。「新 基礎情報学」西垣通著 情報が意味を伝えるの…

BBから因果関係へ

ブラックボックスから因果関係へという図式を作ってみた。 原因と結果をつなぐものがBBである。 このモデルを使って「因果関係」を探ってみよう。この「社会」の中に因果関係を見つけようとするのが人間の性である。このモデルでいうと、入力が決まれば出…

行為によって機構が産出される

書くという行為によって「理解」が産出される。私にとって、書くことが考えることであり、思考を産出していることであり、「理解」も産出している。 認知が所与の心による所与の世界の表象ではなく、むしろ世界の存在体が演じる様々な行為の歴史に基づいて世…

「フィードバックするBB」から「オートポイエーシス」へ

機械には入力と出力がある。図で表すとこのようなブラックボックスとなる。 これは分かり易いモデルなので授業で使ってきた。このモデルに「私」を書き込むとこのようになる。 外界にある仕組みをBB(モデル)ととらえると、観察し実験するという科学でや…

オートポイエイシスについて

いろいろあってオートポイエイシスを調べている。例えば、仏法の認識論はこのオートポイエイシスにとても近い。そして、私の回り道(わかる技法)に何か使えないかと思うからだ。 具体的なテーマを書くと ①この社会を構成しているのは人なのかコミュニケーシ…

私の回り道

最後の授業岐生研理論学習会。 久しぶりに一時間半ほど喋りまくった。自分の人生を語るように。まさに回り道の人生だった。 その回り道とはどういいう意味があるのか。「私たちの知恵は回り道として顕れる」ということ。その講座のパワーポイントのレジメ。 …

「シュミレーション学習」について

5日前に書いた「シュミレーション学習」について、いろいろ確かめていたら大体の構想が見えてきた。 発端は、「AIの学習」と「人間の学習」はどれくらい違うのかを明らかにすること。具体的には「ChatGPTを私がどう理解するのか」ということ。そのためにプ…

「老人と海」

オンラインでの東海・北陸地区セミナー「鷲見氏・鷲見郷一覧」の編集会議教え子からのヘルプの電話いろいろあった一日だったので、疲れ果てて夕食はインスタントラーメン。 放送大学でヘミングウエイの「老人と海」の読み取りをしていた。ふと、これも「回り…

「数学と認知科学」、サンタさんからのプレゼント

思ったより積もっていなかった。10センチほど。いろいろ準備をしてから八幡へ。 年賀状をようやく印刷。何枚も間違えた。差出人を印刷するのを忘れてハンコで・・・ 午後から病院へ。行くだけで一時間以上かかる。診察を待っている時間で1991年の「数…

「信じる」と「信心」 プチ法話会

今年最後のプチ法話会 テーマは「信じると信心の違い」最初に武田正文師の図を紹介。 信は一方通行ではない。でもこの他者からの働きかけがなかなかイメージできない。その例として中日新聞の深尾和弘さんの記事を紹介。これが涙が出るくらい素晴らしい。 そ…

モデル論

年末の大掃除に3日間かけた。今日は掃除機を3台動かした。掃除機の掃除に1時間以上かかってしまった。里芋の煮っころがしを作った。良い味になった。 さて、「わかるモデル」をさらに体系化しようと考えている。今日はモデル理論をいろいろ調べてみた。 …

「わかる」ためのものさし

わたしたちは現在、「わかっている」という言葉で、そもそも何を言おうとしているのかという問いに、何らかの答えをもっているだろうか。いかなる答えも、もっていない。だからこそ「わかること」の意味への問いを、新たに設定する必要がある。 これはハイデ…

ワクチンと庭木と代入

5回目のワクチンを打ってきた。少し肩が痛い。 庭木のホウバとモクレンを切ってしまった。とにかく落ち葉が多い。隣近所へ落ち葉が行ってしまうのだ。チェーンソーで切ったけど、もし隣に倒れたら大変だと思って、念のためにロープで引っ張って切った。モク…

つみきのいえ

7冊の絵本のなかに「つみきのいえ」という絵本があった。孫は積み木が好きだからと思ってたまたま手に取った本。膝の上で孫は他の本は喜んで聞いていた。が、この本では読み手の私自身の声が詰まり泣きだしてしまった。 それでなのか難しいのか孫はすぐ飽き…

隠喩と対句

ことばをシャワーのように浴びている毎日。そのシャワーを浴びながらもやっぱり言葉の意味を探っている。 毎日和讃を読んでいると、隠喩と対句の表現力のすばらしさに気がつく。その代表例。 空間は旅館で時間は旅人かでも空間自体も旅人とも言えるな月日は…

メタローグ=メタファー+ダイアローグ

2012年ごろから気になった新聞記事の切り抜きをやっている。集まった記事は分類する。昔はその部分だけ切り取っていたけど、めんどくさいので半分切り取って折ってのり付けして読みやすくするようになった。 ところがそれがたくさんたまりファイルがいっ…

祖母の祥月命日 夢も現実界

今日は祖母の34回目の祥月命日。昭和天皇と同じ時に亡くなったので数えやすい。 ここの所死の夢をよく見る。それには原因があってそれが大きく影響を与えていると思う。これが「現実界」の例だ。夢が「現実界」を見させてくれる。この「現実界」というとら…

モデルを使うとわかりやすいのは何故か?「ケネディの平和のための戦略」

昔書いたものだけど、「はまぐりの数学」を更新して載せた。 312、「モデル化」を学ぶ教材 ・・・正負の数は数学と世界のつながりを示す (2021.9) 「説明には譬えを使うとわかりやすい」 このことが昔から気になっていた。例えば「正負の数」を教…