#メタファー

「コミュニケーション的理性」とは

赤ちゃんの「指さし」への反応は、大人との二者関係から三者(三項)関係へと変化していることを示している。これが革命的なのは動物には声で第三項を示すことはあるけど、「指差し」ではないことによる。 だから、この指差しへの反応がコミュニケーションの…

回り道フォーマット その3

高校生の時に先生から教えてもらったことが強く心に残っている。川も道も同じ働きをしていることにびっくりしたのだ。 正の数・負の数・分数・少数などはみなこれで。簡単に言えば喩え。 「わかる」ということも示すことができる。 モデルを考えるというモデ…

回り道フォーマット その2

子どもたちへの「知恵とは回り道」の説明の紙芝居 つまり、回り道ができるというのが人間の知恵。 これは人間だけではない。例えばチンパンジーも知恵を持っている。 道具を使うという回り道で問題を解決するのが知恵。 この回り道を積極的に利用したのが人…

回り道フォーマット

回り道のフォーマットをパワーポイントで作成してみた。 「虎に翼」で寅子が、どうやって問題を乗り越えていくのかを例にしてみる。かって毒饅頭事件のシナリオに納得いかない時の事。寅子の提案は、みんなで毒饅頭を作ってみることだった。 今日やっていた…

発熱

今日はプチ法話会。5名の参加で、観無量寿経の物語を話した。 ここのところ無理をしたせいか身体がえらい。熱を測ると38.5度。とりあえず寝ることにした。

モデルとメタファー

私たちがメタファー(比喩)をするのはわかり易いからだ。何かにたとえることによって、もっと深く表現できるからだ。和歌などはこのメタファーを多用している。 だから物事を理解する時にもメタファーを使うと理解が進む。そしてこのメタファーを突きつめた…

プロジェクションされたものが変化すると

プロジェクションされたモノ(対象の形象)が変化するということは、それを見ている人自身の内的なモデルも同時に変化している。 その例下の図は以前にも出会って作図しているにもかかわらず、面白い問題だと思って作図をしてしまった。自分自身で試行しなが…

プロジェクションを私の世界に位置づける

「プロジェクション」とは何か簡単に言うと、あるモノをみることは、そのモノから出る情報を入力するだけでなく、その意味を探って得た形象を再びそのモノに投射し、そのモノを新たなモノに変化させることである。もちろんこのプロジェクションは繰り返され…

投射された表象はどうやって世界に位置づくのか

頭の中がプロジェクションについて一杯になっている。既に出会っていたような気もする。忘れているだけなのかもしれない。ふと思い出したのが古今集仮名序。 古今伝授と国ゆずり( 古今集仮名序にみることばのちから)モノが語るというのはプロジェクション…

図書館の喩え…認識と生成のモデル

様々なデータを入力してそれを編集して出力するというBBよりももっと良いモデルはないのか考えてみた。昔から使われている「図書館モデル」が一番合っていると思って図にしてみた。 描いていてどんどん付け足されていくので、これは豊かなモデルだと感じた…

「自由」と「公平」の原点

ローティの100分deを読んでいたら気になることがあった。それは、「私」と「公」の問題。例えば米国では自由と公共が対立することがある。小さな政府は自由を求める人たち、公共を大事にする人たちは政府の仕事は必然的に大きくなる。これは私と公の対…

赤ちゃんはアブダクション推論をしながら「学習の仕方」自体も学習している

「対蹠人のたとえ」は相手に伝える置き換えの法則さえわかっていればクオリアを感じているかどうかは問題ないということだった。それは確かだが、クオリアを伝えるにはどうしたら良いんだろうか。それにしても伊集院さんの置き換え(たとえ)はいつも見事だ…

「デカルト」と「アブダクション」について

鉄パイプを大量に持って行ってもらうことにした。雪が少ないので、鉄の盆栽台も出せそうである。朝雪が降らないうちにと思ってストーブと盆栽台と薪を一輪車で運んだ。運び終わったら雪が積もり出した。 今晩からローティ『偶然性・アイロニー・連帯』が始ま…

「言い換えの法則」を共有すること

昨夜は一睡もできなかった。寝むるのをあきらめて「はまぐりの数学」のページを書いた。 「言い換えの法則が分かれば互いに理解できる」というのがローティの主張だけど、これは私で言うと「別のモデルに置き換えればわかる」ということで回り道の法則。 私…

「問題が大切」を位置づける

今まで考えてきたことを例によって図で位置づける。もちろん回り道へ。単に「問題」ではなく、様々なコトから問題となる過程が広いということだ。 そして、単なる「解決」だけではなく、そこから新しい問題が生成される。そういうことだったのかと腹に落ちた…

広瀬友紀先生の「子どもの答案を言語学する」

少し落ち着いてきたが、身体の方がまだ受け付けていない。いろいろなことを済ますために身体を動かしているだけ。一人では到底できない。つれあいのおかげである。母の病室で書きまくっていたメモをまとめて書き留めておく。 広瀬先生が子どもの答案を見てい…

量子力学のもつれ状態と観測での収束について

娘とLINEで量子力学について議論をして、あきれられてしまった。 でもそのおかげで、自分自身の誤解に気がついた。その誤解は確率についての認識。見えないだけで実際には決まっているけど籤を引いて(観測して)みるまではわからないのが量子力学の確率だと…

「鷲見の立石」と「華が開くために」

たかす町民センターの日鷲見の立石 中日新聞 夏至や春分の日に太陽がこの間から上るのを見ることができる。霊鷲岩ともいわれていたという。これは釈尊の故事と鷲退治の伝説にちなんで名づけられたのだろう。 霊鷲山は釈尊が説法したところ。ワシの頭の様に見…

正信偈を「北の宿から」で歌う

朝、いつものように和讃を歌っていたら、ふと正信偈も歌えるのではないかと感じ、歌ってみた。見事に合う。 たまたまの出会いだけど、何だか嬉しい。そして、偶然と出会いについて以前読んだこと(発明と発見)をなるほどと感じた。でも、これは私の発明では…

私が主人公の映画を見ている

福間義朝師のユーチューブを見ていたら、師が人生と映画の喩えを出された。この喩えは面白い。私に毎日起こることは私が主人公の映画を見ているようなもの。美しい景色もあるし、ドキドキするような場面も、悲しい場面もある。その画面にはすべてが燃えつく…

理解の過程とは?

何を情報として選ぶかは、実は「意味」の地平からの選択であり、いわば意味を素材にして情報が成立するのである。そして、理解の過程とは、伝えられた情報の意味をいかに解釈するかということに他ならない。「新 基礎情報学」西垣通著 情報が意味を伝えるの…

BBから因果関係へ

ブラックボックスから因果関係へという図式を作ってみた。 原因と結果をつなぐものがBBである。 このモデルを使って「因果関係」を探ってみよう。この「社会」の中に因果関係を見つけようとするのが人間の性である。このモデルでいうと、入力が決まれば出…

行為によって機構が産出される

書くという行為によって「理解」が産出される。私にとって、書くことが考えることであり、思考を産出していることであり、「理解」も産出している。 認知が所与の心による所与の世界の表象ではなく、むしろ世界の存在体が演じる様々な行為の歴史に基づいて世…

「フィードバックするBB」から「オートポイエーシス」へ

機械には入力と出力がある。図で表すとこのようなブラックボックスとなる。 これは分かり易いモデルなので授業で使ってきた。このモデルに「私」を書き込むとこのようになる。 外界にある仕組みをBB(モデル)ととらえると、観察し実験するという科学でや…

オートポイエイシスについて

いろいろあってオートポイエイシスを調べている。例えば、仏法の認識論はこのオートポイエイシスにとても近い。そして、私の回り道(わかる技法)に何か使えないかと思うからだ。 具体的なテーマを書くと ①この社会を構成しているのは人なのかコミュニケーシ…

私の回り道

最後の授業岐生研理論学習会。 久しぶりに一時間半ほど喋りまくった。自分の人生を語るように。まさに回り道の人生だった。 その回り道とはどういいう意味があるのか。「私たちの知恵は回り道として顕れる」ということ。その講座のパワーポイントのレジメ。 …

「シュミレーション学習」について

5日前に書いた「シュミレーション学習」について、いろいろ確かめていたら大体の構想が見えてきた。 発端は、「AIの学習」と「人間の学習」はどれくらい違うのかを明らかにすること。具体的には「ChatGPTを私がどう理解するのか」ということ。そのためにプ…

「老人と海」

オンラインでの東海・北陸地区セミナー「鷲見氏・鷲見郷一覧」の編集会議教え子からのヘルプの電話いろいろあった一日だったので、疲れ果てて夕食はインスタントラーメン。 放送大学でヘミングウエイの「老人と海」の読み取りをしていた。ふと、これも「回り…

「数学と認知科学」、サンタさんからのプレゼント

思ったより積もっていなかった。10センチほど。いろいろ準備をしてから八幡へ。 年賀状をようやく印刷。何枚も間違えた。差出人を印刷するのを忘れてハンコで・・・ 午後から病院へ。行くだけで一時間以上かかる。診察を待っている時間で1991年の「数…

「信じる」と「信心」 プチ法話会

今年最後のプチ法話会 テーマは「信じると信心の違い」最初に武田正文師の図を紹介。 信は一方通行ではない。でもこの他者からの働きかけがなかなかイメージできない。その例として中日新聞の深尾和弘さんの記事を紹介。これが涙が出るくらい素晴らしい。 そ…