#学校

三角形はアブダクションを育てる最適な教材

いろいろ考えて次の問題のシートを作成してみた。 これを見ると、すぐにある仮説が浮かぶ。その仮説が面白い。そして証明したくなる。 これを考えたのは、以前から提唱している「三角形の織りなす現象」が多様であり、数学におけるアブダクションや帰納や演…

「ほっと寺ス」とAlphaGeometry

子どもたちは誰も来なかったので、平さんと二人で昼が過ぎて飯を食べるのを忘れていろいろ語り合った。 不登校の子どもたちが多い学校があるコト(その原因を探らなければ)子どもたちのつぶやきの正当なコト仏教の話、数学の話蚕の話だけでもいろいろひろが…

「べてるの家」と「当事者研究」

トイレの床に水(小便)がたれていて大騒ぎになったけど、覚えがない。 2月のわくわく図書館があった。『コモンの「自治」論』の第五章「精神医療とその周辺から自治を考える」 参加者は8名。この章は、精神医療(治療環境)そのものを治療するという視点…

「恐竜パズル」と「われわれを拡張せよ」

数学セミナーにテセレーションのことが紹介されていた。私もこのテセレーション(敷き詰め)のことに興味を持っていろいろ作ったことがある。⇨【エッシャーのように – GeoGebra】 こういう協会もつくられている。日本テセレーションデザイン協会 (tessellati…

「人間の精神」と「自然の真理」

パースは「人間の精神」と「自然の真理」の親近性についても述べている。 「人間の精神」と「自然の真理」には不断の相互作用がある「人間の精神」は「自然の諸法則」に適応していく「人間の精神」は「自然の諸法則」によって形成され発展してたきたものだか…

赤ちゃんはアブダクション推論をしながら「学習の仕方」自体も学習している

「対蹠人のたとえ」は相手に伝える置き換えの法則さえわかっていればクオリアを感じているかどうかは問題ないということだった。それは確かだが、クオリアを伝えるにはどうしたら良いんだろうか。それにしても伊集院さんの置き換え(たとえ)はいつも見事だ…

「映画を早送りで観る人たち」

この頃よく図書館で本を借りるようになった。その一冊に「映画を早送りで観る人たち」稲田豊史著がある。 この本によると、映画や動画を早送りで再生して見る人がいる。若い人だと50パーセントを越えるらしい。実は私もやっている。今までのビデオだと早送…

「鷲見氏と東氏」「問題を大事にする」

雪だと思っていたら雨が降っている。 二つ論文を書いた。数学と歴史 334、解き方よりも問題自体を大切にすること ・・・学びは「わからない」ことから出発する (2024.1) これを書いていて問題が浮かんできた。「なぜ問題が解き方よりも大事なのか…

学びは「わからない」ことから出発する

中日新聞1月17日に出ていた岡崎勝さんの記事「子どもってワケわからん」が面白かった。 分からないから「わかりたい」「面白そうだ」と好奇心を持つ。「そういう子どもの好奇心をどうやって見つけ、拾うのかが大切」まさにその通り。問題ができずに泣いて…

杉本五郎「大義」

老眼鏡を買った。「深い河」を読む。 杉本は1900年の生まれで、陸軍士官学校を出て将校になった。満州事変・日中事変に参加し戦死。「大義」は四人の息子に向けて書いたもので、死後(1938年)発表され、130万部の大ベストセラーになる。 彼は禅…

ニコライによる正教会の布教

昨日大和の足湯へ行ってから孫の長靴と雪止めカバーを捜した。 「ニコライの日記」という貴重な記録がある。函館から東京へ来たロシア正教の司祭ニコライ・カサートキン の日記である。カソリックとプロテスタントが日本に影響を与えたことは知っていたけど…

36年前の数学の授業について

同窓会で数学の授業の話が出た。面白かったと言ってくれた教え子と、なぜ面白かったのか、どこが面白かったのか話し合った。36年前のことなのによく覚えていて感心してしまった。彼は難しい問題を出したら、夜のうちに解いて次の日持ってきた。ところが、…

「じょうぶな頭」とは

正月はいつもの通り忙しかった。ホッと一息ついた三日に教え子の同窓会があった。懐かしい同僚とも会っていろいろな話が聞けた。 本当は話を聞かなければならないのに、自分が話す方が多かったことを反省している。語ったことの中に「かしこい体とじょうぶな…

オタクと凡夫 モリス・バーマン

たまたまNHK+を見ていたら、バーマンのインタビューがあったので見た。 これがなかなか面白い。1945年以来日本は米国の精神的植民地となっている。つまり、米国と同じ消費社会になっている。(アメリカ型資本主義)これは幸福とはお金と財産を獲得する…

教室のストーブ焚き当番

雪が降り出した。ストーブを焚きながら60年以上前のことを思い出している。 秋になるとスギ葉を集めて学校に持っていくという課題があった。このスギ葉はダルマストーブの焚きつけに使う。そして中学校の時は薪運びもあった。校舎の窓の下に積むのだけど、…

「不登校の子 寺においでよ」

中日新聞に載った記事 「不登校の子 寺においでよ」という見出しが面白い。これは記者が考えた見出しで、なるほどと思う。これが実現したのは、高鷲小学校の曽我部校長が平さんと出会わせてくれたから。コモンを発見し、それを活用していくのは人だから、人…

自治とコモンを取り戻せ

わくわく図書館があった。今回読んでいる本は『コモンの「自治論」』の一回目。 次のような調査がある。驚きの結果だ。 日本財団「18歳意識調査」第20回 テーマ:「国や社会に対する意識」(9カ国調査) | 日本財団 (nippon-foundation.or.jp) これを見ると…

広瀬友紀先生の「子どもの答案を言語学する」

少し落ち着いてきたが、身体の方がまだ受け付けていない。いろいろなことを済ますために身体を動かしているだけ。一人では到底できない。つれあいのおかげである。母の病室で書きまくっていたメモをまとめて書き留めておく。 広瀬先生が子どもの答案を見てい…

教え子たちとの出会い

羽島の教え子たちが7名はるばる高鷲まで訪ねてくれた。 一緒に昼食を食べ、いつまでも語り合った。来年は還暦だから同窓会をやるけど来て欲しいと言われた。それにしても、不思議でしょうがない。なぜこういう付き合いが続いているのだろうか。ずっと考えて…

鷲見郷は山奥で僻地なんですか?

鷲見郷は山奥で僻地なんですか? 確かに奥美濃地方と言われますね。でも、それは北陸方面に近いということも示しています。鷲見郷には飛騨との国境があります。さらに越前(福井)の文化、越中富山や白川郷の文化、そして美濃の文化が交差する文化の交流点で…

ふれあいキャンプ

昨日、3年ぶりの「ふれあいキャンプ」があった。 今回23回目ということなので、大雨の為に1回、コロナの為に3回やれなかったので、27年前からやっていることになる。 その経緯を知っている者が少なくなってきたので、今回保護者の学習会でその歴史を…

「切立明野開拓」と地域食堂

町民センターで長尾幹さんから「高鷲の開拓施策と切立明野開拓の変遷」についてお話を聞いた。 高鷲の三台地の開拓の内、切立明野だけが全戸離農したということを初めて知った。改めて開拓の厳しさが伝わってきた。 とてもよくわかる資料を頂き、説明で内容…

おみやげ算の不思議

最近「おみやげ算」という暗算法があることを知った。まずその原理、そして暗算への応用を考えた。この計算法から、下図のように「後ろの数字を前の数に渡す(矢印)とお土産(2×3)がもらえる」というイメージから「おみやげ算」と名づけられたようだ。と…

人口減少社会における地域のあり方について

人口減少社会における地域のあり方について これを書いた時点では、人口減少社会を意識しなかったけど、だからこそ、農村部に人口を集中させなければならない。このレジメを1日に「一覧」と一緒に市長にお渡しした。見て下さったかしら。 この図式の大事さを…

民主主義のスキル

民主主義は理念ではない。民主主義はスキルだ。スキルだからこそ身につけなければ実践ができない。 と改めて感じたのは会議に参加したから。若い先生方の抑圧された状況を知るにつけて、それは社会の有様を反映していると感じたからだ。 「こういう組織の仕…

「AI超進化」を見る

桜を見ながら病院へ行った。八幡までは満開。でも、何だか感激がない。なぜだろう。手術してからもう14年たつ。今日のところはまだ大丈夫。待っている一時間でこのビデオの内容について分析してみた。 気になったところがいくつかあったけど、二つだけに焦…

「コスパ思考」から「回り道思考」へ

二か月ぶりのわくわく図書館。久しぶりで一日中緊張していた。今度はみんなで一冊の本を読もうということで、急いでその本を読んだ。ずっと前に買ったのだけど少し読んだだけで止まっていたのが最後まで読めた。 「ゼロからの『資本論』」斎藤幸平著 最初に…

オートポイエーシスと回り道

河本さんの話を聞いていて一番心に残ったところは、解決に直接向かうのではなく自分自身の中に多様な選択肢を開くことが大事であるということ。 図にすると この「病気」や「健康」には様々なコトが代入できる。 これは相手を理解しようとすることの破綻も示…

私の回り道

最後の授業岐生研理論学習会。 久しぶりに一時間半ほど喋りまくった。自分の人生を語るように。まさに回り道の人生だった。 その回り道とはどういいう意味があるのか。「私たちの知恵は回り道として顕れる」ということ。その講座のパワーポイントのレジメ。 …

The Man Who knew infinity

つれあいが「Gyaoはあと六日で見えなくなるから見たら」と電話をくれたので見た。ラマヌジャンの映画で邦訳の題は「奇蹟がくれた数式」原題の「無限を知った人」の方が良いと思った。 ラマヌジャンのことはハーディーの本(何ていう題だったのか忘れた)で…