自治とコモンを取り戻せ

わくわく図書館があった。
今回読んでいる本は『コモンの「自治論」』の一回目。

次のような調査がある。驚きの結果だ。

日本財団「18歳意識調査」第20回 テーマ:「国や社会に対する意識」(9カ国調査) | 日本財団 (nippon-foundation.or.jp)

これを見ると、大学だけでなく教育において日本は失敗している。
日本の若者は不幸であり、心の問題が多発していることがわかる。
これを見て「最近の若者はなっとらん」と語るのではなく、これは大人の問題であり、
社会の問題であり、大人がなっていないのである。
また、不登校が30万人というのも、子どもが病んでいるのでなく大人や社会の方が病んでいるのである。社会の問題なのだ。

ここで次のビデオを見る。

 

「気候変動危機は待ったなしなのに、日本の教育がこのようではお先真っ暗で絶望感を感じてしまうけど、白井さんの話を聞くと絶望しないのはなぜだろうか?」

このような絶望的な大学の状況を聞いても絶望を感じないのはなぜか?
・・・
これがこのビデオを見て一番感じたこと。
・・・

それはずばり、大学におけるコモンが明らかになったから。
私たちが体験した大学の様子を思い出しながら、あれってコモンだったんだと感じた。

例えば
・サークル(部活)とサークルの部屋にたむろしたこと
自治会運動
・得体のしれない人がいた学生自治があった寮
・学生街の飲み屋
・カオスであったラウンジ
・汚くてまずい学食
・タテカン

などを排除した大学は全て効率や清潔、明るさなどを標榜した新自由主義をベースにしている。その結果が上のアンケートの結果だ。
だから、それとは逆の方向や、混沌とした設計できないものがコモンだったんだ。
本当の生産性は、設計できるものではなく、わけのわからないところにあるし、
無駄と思われるようなところにある。

コモンという視点を持つと、そういうことが見えてくるので、展望がはっきりと見えてくる。だから絶望を感じないのではないか。

私はこのように感じた。

ただ、このビデオでも言っているけど、アンケートの国は政治体制も異なっているのに日本だけが突出している。
それはなぜだろうかという次の問いが出てくる。