おみやげ算の不思議

最近「おみやげ算」という暗算法があることを知った。
まずその原理、そして暗算への応用を考えた。
この計算法から、下図のように「後ろの数字を前の数に渡す(矢印)とお土産(2×3)がもらえる」というイメージから「おみやげ算」と名づけられたようだ。
とても簡単でしかもユニーク。
その原理をつかむために図にしてみた。

最初これを「和と差の公式」の利用として考えた。
というのは、お土産をもらうということをイメージしたかったのだけど、
ところが、この図が分かりにくいらしい。
それで、上にように変更した。

こちらの方が、わかり易いと思ったらそうではないらしい。
わかり易いと思ったのは、公式を使えるからだし、この公式の応用範囲が広いからだけれども、それはこちらの思い込みだと感じる。

でも、この計算方法は当たり前であって、しかも簡単なのに、
今まで誰も考えつかなかった。
それはなぜなのだろう?

ちなみに「12×13をできるだけ簡単に計算してみよう」という課題が出たとする。
この課題からこの方法を思いつくことは無理だと思う。
まさに何もない所から生み出された発明なのだ。
でも、これを知ってしまうとその後は劇的に変わる。

そのことが面白いのでここに載せておく。
次の課題はこれを子どもたちにどう教えるのかだ。