構想力と目的合理性

二つの言葉を記録しておく。

『日本人として民主主義をどう鍛えるのか、どれだけ主体的な構想力を持って世界に向き合うのか。この国の知の再武装が問われているのです。』

『われわれは何のために力を養い、行使するのか。対抗する過程で相手に似てこないか。向こう10年は、不可避な力の行使をしながら、その目的合理性が常に問われる、厳しい時代となろう。』

 

次の演説はどこの国の発言かわかるだろうか?

ウクライナで展開している事態は、(  )が目撃したかったものではなく、いかなる当事者の利益にもならない。全ての関係者が自制し、外交的努力を強めるよう呼びかける。

 ウクライナ地政学的な対立の前哨ではなく、東側と西側の懸け橋の役割を果たすべきだ。市民の生命、財産、人道上のニーズは適切に保証されるべきだ。安保理常任理事国として、全ての国の主権と領土保全は尊重されるべきだというのが(  )の一貫した明確な立場だ。

 ブロック対立に基づく冷戦思考を捨てるべきだ。新たな冷戦を引き起こすことからは何も得られない。一国の安全が他国の安全を犠牲にしてはならない。地域の安全保障は、軍事同盟の強化、拡大に依存すべきではない」

最後の段落は全くその通りだと思う。
この論理からは台湾問題への対処はどうなるのだろう?