スーパーマンの矛盾(悩み)

病院の待合時間はいつもなら読書の時間だけど、今回はA4の裏にメモをすることに取った。書いてはしばらく考え、また思いついたら書くというように。
だからテーマはあちこちに飛ぶ。

今回思いついたメモの一つ「スーパーマンの矛盾

ある時、二か所で同時に事件が起きた。
いくらスーパーマンでも同時には駆けつけることができない。
一方は何とか助けることができたけど、もう一方は助けることができなかった。
すると、その人々はなぜ我々を助けに来てくれなかったのかと、スーパーマンを批判し始めた。我々を差別したのかと。

スーパーマンの悩みはここから始まった。
「私は苦しんでいる人を助けたいと願っていた。でも、私を頼ってしまう人々は、自分たちでトラブルが起きることを予想したり、そうならないような対策を立てたり、事件が起こった時協力して解決しようとしなくなってしまう。私は人々の生きるちからを弱めているのではないか」

これを思いついたのは、教行信証の講座を録音で聞いていたら、スーパーマンは同時に二か所には行けないけど、仏はそんなことはないという話と、「民主主義とは何か」で、ビスマルクが有能だったから、議会を無力にし(行政を重視し立法を軽視した)、国民はお任せで政治教育を受けようとはしなかったという話が結合したからだ。(最も民主的なワイマール憲法の中からナチスが出てきたわけ)

スーパーマンを期待する声は今いっぱいある。
それくらい事件が多いのだ。
これはどう考えたらいいのだろうか。