私の煩悩は涯底なし。
ここにすぐに試せる面白い実験がある。
「ゲームをする人とゲームを進める人がいる。
ゲームをする人は、手元に1000円持っている。
その元手からいくらかを提出する。
ゲームを進める人は、その合計を出して二倍してから参加者に等分する。
これを数回繰り返す。
それぞれの手持ちの金額はどうなったのだろうか?」
これは結果を予想してみると面白い。
単純に考えると、全員が1000円を出せば二倍になって帰ってくる。
ところが、出さない人がいるとその人だけ得をする。
さあ、どうしたらいいだろうか?
この出さない人は一方的に受け取るだけで丸儲け。
こういう人をフリー・ライダー(タダ乗り)という。
ここから私の煩悩が働く。
(A)たとえそう(フリ-ライダーがいる)であっても私は出した方がいい。
(B)手元に半分だけは残しておく。
(C)厳しい世の中を渡っていくには何も出さない方がいい。
(D)この人たちがどう考えるかを分析することが大事。
(E)最大利得を得るようにはみんな考えないのだろうか(信頼できるかどうか)。
いろいろな思いが浮かんでくる。
そして、このゲームを実際にやってみたい衝動に駆られる。
こういう「ゲーム」は身の回りのいたるとことにある。
それにしても煩悩って何だろう。
人間の本能や性質は煩悩とは言わないけど・・・
このゲームは一種の「政治ゲーム」ともいえる。
とすると民主主義とは何だろうか・・・ずっと考えている。
真如とは何だろうか。
人間の中にもその真如はあるのだろうか。