その整理をした。
と言っても年月の順に並べただけだが。
この年月の順番が体験の歴史にもなっている。
並べてみると見えてくることがある。
96年の特集に「宗教と教育」というテーマがあった。
95年にオウムの事件があったからだ。
手にとって見てみた。
城丸章夫さんの「オウム問題と教育」-宗教をどう見るか
という論文があった。
もうひとつ平井威さんの「宗教問題と生活指導」
の方がインパクトがあった。
城丸さんの論文は戦前の真俗二諦論を前提にしている。
宗教の真理と世俗の真理は異なっているという前提に立っている。
昔から、「真諦」は仏教における究極の真理
「世俗諦」は世俗の真理=王法
ととらえられてきた。
これは、龍樹の「世俗の真理」と「勝義の真理」からきている。
どちらも真理(サティヤ)なのに、これを上のように漢語に訳したのが原因。
けど、そのとらえ方が間違っていたというのが最近の説。
真宗辞典を見ると、
真諦=真如法性、真如実相。言説を絶した仏の自内証の正覚の内容。
俗諦=仏の正覚の内容について仮に解き明かされたもの。
となっている。
つまり、俗諦はことばを使って表現すること。
これについては、
指月の譬 ( 言葉「 指」と真実「 月」)
に書いた。
龍樹が否定したのは、プラパンチャ(戯論:あやまった論)
それは何か。