2013-01-01から1年間の記事一覧

平家物語

明日から大阪に行く。 今朝眠ることができずに、平家物語を手に取った。 敦盛の段で、「あるべきことならねばとて」という文章を見て、 蓮如さんの白骨の御文章の「あるべきことならねばとて」と結びついた。 蓮如さんは平家物語を何度も読んだのではないの…

薪割

薪割は夏の仕事。 できるだけ乾かさなければならないからだ。 電動の薪割機があるので、そんなに力が必要なわけではない。 でも、結構汗が出る。 今日割ったのは栗だ。 夏にやる薪割の仕事を「アリとキリギリス」に譬えた人がいた。 冬の準備を夏にするアリ…

第16回ふれあいキャンプ

19日にふれあいキャンプがあった。 今年は郡南の子たちもボランティアでたくさん来ていた。 懐かしい顔も見た。みんな大きく成長していた。 今年の任務は、保護者の学習会に参加し、グループでの話し合いの司会をすること、 それをまとめて全体の場で話す…

古代インド語がお盆の語源

お盆もあっという間に終わってしまった。 少し古いが、無縁仏の供養の時の写真。 お盆は盂蘭盆会の略で、さらに、サンスクリット語の「ウランバナ」の音写語で、「ウド、ランブ」(ud-lamb)の意味があると言われ、これは倒懸(さかさにかかる)という意味で…

理と情について

理と情について一言 さとりの世界は知の世界で、そこは縁起の道理による、諸行無常・諸法無我の世界。 ただし、知と言っても、このさとりの世界は佛の無差別智でしか認識できない。 私たちは差別智しか持っていないが、この無差別智の世界を感ずることはでき…

墓の掃除と平和の鐘

朝、無縁仏の墓地とうちの墓や広場の草取りと木の選定をした。 刈った草と木を何回も運んだ。 朝の早いうちなら温度も上がらないだろうと思っていたが、 ほんの40分程で暑くて頭が痛くなった。 親父は座り込んでつつじを切り込んでいた。 これで、無縁仏も…

大悲と大慈と大智

昨日、ビハーラでディケアの施設で法話をした。 「葉っぱのフレディ」を朗読した。 その後、葉っぱと木の関係を対比させながら人間と法性法身の関係を話した。 フレディを取り上げたのは、先日、駒沢勝師の法話を聞いたからだ。 師は小児科医として何人もの…

「権力の差」と「能力の差」

LINEとフェースブックの違いはいろいろあるが、 LINEは閉じているところが特徴の一つである。 学校の中の閉鎖的なグループ関係をそのままネット上に持ち込める。 ということは、いじめもネットに持ち込まれ、四六時中縛られることになる。 昨日、ネ…

落語「法華長屋」

仏教にも宗派がいろいろあります。天台宗、真言宗、浄土宗、浄土真宗、臨済宗、曹洞宗、日蓮宗など。時には、我が宗が正しいと言い張り、論争することもあります。それを宗論と言います。 また、世界を見ると現代では宗教の争いで戦争まで起こしています。 …

浄土真宗の人は愚者になりて往生す

3日間の僧侶研修で何を学んだのだろうか。 知識も増えた。新しいことも知った。 なるほどとも思った。涙を流した。 どこに何が書いてあるのかもわかった。 しかし、 故法然上人は「浄土真宗の人は愚者になりて往生す」と候ひしことを、 たしかにうけたまわ…

はからう心

信心を浄土宗の正意としるべきなり。 このこころをえつれば、 「他力には義のなきをもって義とす」と、本師聖人の仰せごとなり。 「義」といふは行者のおのおののはからふこころなり。 このゆゑにおのおののはからふこころをもたるほどをば自力というなり。 …

麻生太郎氏の「あの手口」

友人のサイトを見て驚いた。 以下転載する。 共同通信が配信したニュースーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 麻生太郎副総理兼財務相は29日夜、都内で講演し、憲法改正をめぐり戦前ドイツのナチス政権時代に言及する中で「ドイツ…

「界」はさかいという

「涅槃界」といふは無明のまどひをひるがへして、無上涅槃のさとりをひらくなり。 「界」はさかひといふ、さとりをひらくさかひなり。 唯信鈔文意 愚禿親鸞 涅槃界は浄土のことである。 とすると、浄土はさかいということになる。 さかいにはいろいろな意味…

紙(反射光)とディスプレイ(透過光)の違い

私は昔から、内容が難しいものは紙に印刷して線をひいたり書き込みをしながら読んできた。 つまり紙派である。パソコン歴は長いが、それはほとんど書くためだけに使っている。 それはなぜなのかと考えたことがある。 (1)デスプレイの方は書き込みができず、…

「スクールカースト」について

「スクールカースト」という言葉がある。 35歳の高校生(だったか)を見ていてそこに出てきた。 クラスの中に、生徒同士のランク付けがあることを示している。 このランク付けは、流動的か固定的か? 誰がランク付けをするのか? どういう基準があるのか?…

東京の高層ビル

東京は立体的な都市である。平面だけでなく上にも下にも展開されている。 高層ビルは外から見上げると摩天楼だが、逆に下を見るとこのようになっている。 カメラで撮ると下の方が見えない。 それが東京という空間を示しているような気がする。 ここにどれだ…

真岡市高田専修寺訪問記

栃木の高田専修寺の御影堂。 埼玉から栃木までわざわざ車で案内していただいた。 真岡市の高田にある専修寺。 親鸞さんは関東で20年の布教生活をおくられる。 それは草庵に住まれての家族と一緒の生活だった。 後半10年ほどで寺院を建立される。 それが…

亀の甲羅はあばら骨の変形

以前、すっぽんの甲羅をもらった。興味深くてよく見ていたら、すっぽんの甲羅は背骨と肋骨が合体したものだと感じた。写真の突き出ているところは肋骨。 その時、人間の肋骨が身体全体を覆ってしまい、肋骨の間をふさいだのが亀で、人間も亀もそんなに変わ…

はまぐりの数学更新「長方形を正方形に」

4月以来、「はまぐりの数学」を更新していませんでした。 テーマは持っているのですが、書く暇がないというか・・・。 久しぶりに一気に書くことができたので紹介します。 以前、デュードニーの「カンタベリーパズル」の一般化を考えていて、 長方形を分割…

「湾曲した炭素ナノ分子」

中日新聞を見ていたら、一面のトップに「湾曲炭素ナノ分子」という見出しで、炭素ナノ分子(フラーレン、カーボンナノチューブ、グラフェンに次ぐ)の第四の炭素ナノ分子をの合成に成功したと出ていた。 これはいずれは合成されるだろうと思っていたので興奮…

ドラえもんの竹コプター

本屋へ行ったら売っていて、買わねばと思ってしまった。 ドラえもんが空を飛ぶ。 電源は手回しの発電機。 まずは動画を見てほしい。あっという間に終わるのでよく目を凝らして。 doraemontakekoputar こういうモノに昔から目が無かった。 そして、子どもたち…

数学教育・8月号

明治図書の「数学教育」8月号に原稿を書いた。 今日発売でこれはその宣伝。 http://www.meijitosho.co.jp/detail/05670 テーマは「キャプテンキッドの暗号を解こう」 エドガー・アラン・ポーの小説「黄金虫」のなかに出てくる暗号を解読する授業である。 授…

朝井リョウ著「何者」

朝井リョウの「何者」を読んだ。 友人に勧められたことと、若い人が何を考えているのか興味があったからだ。 いつもは小説を読むのに遅くて5日ぐらいかかるが、2日で読んでしまった。 実は最初、ツイッターでの自己紹介やつぶやきが理解できなくて、慣れる…

みかえり阿弥陀

仏様との出会いはメンタルなもので、私たち凡夫は見ることも聴くこともできない。 色も形も無い法性法身だからだが、そもそも見えたらはたらきが無くなる。 そうはいっても、凡夫にもわかるように姿を現したもうたのが方便法身。 いつもそういって仏壇の燈…

姪の働いている店

アッという間に7月になってしまいました。 先日、一泊で本山の聞法会館に泊り、晨朝のお勤めや夜の法話会に出てきました。 久しぶりの本山でした。 最大の目的は、姪の勤め先を訪問し激励するためでしたが、 ついでに見たいものがあったので訪ねました。 一…

古文書の学習会

先日、古文書の学習会を寺の本堂で行った。 手紙を解読したのだが、短い3通を解読するのに2時間以上かかった。 読めないところや意味の分からないところがあったが、解読することの面白さは少しわかってきた。 文面を見ると、当時の住職がお金か年貢を借り…

ラトルバック

書きたいことはいっぱいあるのだけれど、書くことができない。 でも、それを自由に言える世界が大事だ。 そこれには誰かを批判することも入るのだろう。 批判は正当な道を歩んでほしいという願いを持っている。 でも、正当な道は人それぞれ。 その中で誰にで…

生活は大事な学びの場

今日は「仏教カフェ」の日でした。 喫茶店で法話をするというのは、寺や法事の時と異なって、生活により近い場所なので、 仏法が生活の中でどのように生きているのかということになるのだと感じました。 それにしても、こういう場を設定してくださる方々のご…

「浮かぶ箱」

法事では子どもたちに紙トンボや紙細工のモノを渡している。 子どもたちが紙トンボを飛ばせるようになったり、 不思議そうに立体視に感動しているのを見ると嬉しくなってくる。 紙トンボは学齢期までの子には、飛ばすまでが大変だが、 うまく飛んだ時にはと…

人生に与えられる苦難は仏からの課題である

M.ポラニーの「人間について」を読んでいた。 「ポラニーの解明の仕方は、規範や徳目を設定して論ずるのではなく、 あくまでも知識を求め獲得することはどういいうことかと省察していく方法をとり、 同時に宇宙論的な視野で理解と真理に服する中枢としての人…