平家物語

明日から大阪に行く。
 
今朝眠ることができずに、平家物語を手に取った。
敦盛の段で、「あるべきことならねばとて」という文章を見て、
蓮如さんの白骨の御文章の「あるべきことならねばとて」と結びついた。
蓮如さんは平家物語を何度も読んだのではないのだろうか。
琵琶で音曲として聞いたのかもしれない。
 
時間を見ると朝の3時を回っていた。
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法然上人の一紙小消息
 
末代の衆生を往生極楽の機にあててみるに 行すくなしとても疑うべからず 一念十念に足んぬべし 罪人なりとても疑うべからず 罪根ふかきをもきらわじとの給えり 時くだれりとても疑うべからず 法滅以後の衆生猶もて往生すべし況や近来をや 我が身わろしとても疑うべからず 自身は是れ煩悩具足せる凡夫なりとの給えり 十方に浄土おおけれど西方を願うは 十悪五逆の衆生の生まるる故也 諸仏のなかに弥陀に帰したてまつるは 三念五念にいたるまでみずから来迎し給う故也 諸行のなかに念仏を用うるは 彼の仏の本願なる故也 いま弥陀の本願に乗じて往生しなんに 願として成ぜずという事あるべからず 本願に乗ずる事は 信心のふかきによるべし 受けがたき人身をうけて あいがたき本願にあいて おこしがたき道心を発して 離れがたき輪廻の里をはなれて 生まれがたき浄土に往生せん事 悦びの中のよろこびなり 罪は十悪五逆の者も生まると信じて少罪をも犯さじとおもうべし 罪人猶生まる況や善人を乎 行は一念十念猶むなしからずと信じて無間に修すべし 一念猶生まる況や多念を哉 阿弥陀仏は不取正覚の言を成就して現に彼の国にましませば 定んで命終の時は来迎し給わん 釈尊は善い哉我が教えにしたがいて生死を離ると知見し給い 六方の諸仏は悦ばしい哉我が証誠を信じて不退の浄土に生まると悦び給う覧と 天に仰ぎ地に臥して悦ぶべし このたび弥陀の本願にあう事を 行住坐臥にも報ずべし かの仏の恩徳を 馮みてもたのむべきは乃至十念の詞 信じても猶信ずべきは必得往生の文也