浄土真宗の救いについて

副題が「本願力のめぐみ」

別院で行われたオンライン研修会に参加。
講師は藤澤信照師

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二時間があっという間。質疑応答もよかった。
心に残った内容の一端を「問い」の形で記録しておく。

問0)親鸞さんの説かれる「往生浄土」の教えが、今この世界を生きる私たちにとって、どんな意味を持っているのか?

問1)自力を捨てて他力に帰すというけれど、それは「他作自受」ではないか?

問2)もしそうなら自業自得を基本とする仏教の教えに反しているのではないか?

問3)「たすけたまえ」は、自力の願いではないか?

問4)「わかる」が聴聞能力の差だとすると、凡夫を救うという仏の願いから外れるのではないか?

問5)「称名正定聚」と「称名報恩」はどう違うのか?

問6)浄土真宗はなぜ大乗仏教の至極といわれるのか?

問7)衆生の往生の因果は(なぜ私たち凡夫が往生できるのか)?

問8)「善悪対」から「信疑対」はどういう革命なのか?

これらの問を自らに問い、経験の中で領解していくこと。

浄土真宗は完成した(できあがった)教えではない。
現に生きている私たちが悩み苦しみ学びながら、仏や善智識に導かれ、「信の一念」に、阿弥陀仏の摂取の光明に包まれ、阿弥陀仏智慧に導かれて、仏因が円満していることを体解していく学びの過程。