「高鷲の古文書を読ままい会」へのお誘い
高鷲文化財保護協会 会長 鷲見尚武
「穴洞白山神社累縁記」という江戸時代の初期に書かれた古文書があります。最初に「抜穴洞」と書いてあります。これだけでも想像がふくらみます。そして、この中に出てくる地名がどこなのか特定します。一人でなく大勢だと地名の特定は楽しく容易にできます。地名が特定できると、そこに書かれていることがより身近になります。あそこで戦があったんだなとか。そういうわけでこの名前がついたのかとか。地名というのは地域の大事な文化遺産だなと感じられます。
この縁起の中に隕石らしいものが落ちてきて、それをご神体としたという記述があります。火球が落ちてきて全村が振動したと書いてあるから、隕石だと思ったのですが、聞いてみるとそれらしいものがあるらしいということが話題になりました。今度そこに案内してもらいます。
実はこういう古文書のコピーが町民センターにたくさんあります。文化財保護協会では、それを読み下してデータ化したいと考えています。これらの古文書を高鷲の文化財として役立て、利用するためにデータ化したいのです。でも、それは一人や二人ではできません。そこで以前やっていた古文書の会を再開したいと考えました。この会にぜひ参加してください。
高鷲の古文書を読む会に参加しませんか
この会では主に次の3つのことを行います。
①文化財を保護するために古文書をデジタル化する。
古文書は苦手だけどパソコン入力はできという方の手助けも助かります。
②古文書の読解を学ぶ。(習うより慣れろ)
丁寧に読みあっていきますから、初心者でも基本的な古文書の読み方が学べます。
③郷土の歴史を学ぶ。
高鷲の歴史が学べます。現地へ行って探ることも計画します。知らないことがいっぱいあります。世界が広がります。
日時:第一回目 11月3日(水)昼1時より2時半まで
(次回の日時は相談します)
場所:町民センター 会議室
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午前中は、町民センターの日で、
郡上ケーブルの稲葉さんから中津屋の鷲見氏と剣用水のことを話していただいた。
地形と用水と言い伝えから歴史を見るという視点がとても刺激的だった。
午後から火打ち石を見に行った。
チャートのような硬い石だった。
磁石が反応したのが不思議。
ハンマーでたたくと火花が出る。
この石で鏃(やじり)などを作っていたのかもしれない。
同じ石か確かめてみよう。
確かめてみた。詳しくはわからないが、素人目には矢じりとこの石が同じ石に見える。
ということは火打石だけでなく、縄文時代の人たちがこの石を割って、矢じりや銛を作っていたとしたら、2000年以上の歴史があることになる。
ただ、火の玉は天慶年間だから隕石説がこれで消えたのは残念。