「いまここにある」

高鷲古文書を読ままい会があった。参加者6名。
いろいろな会合と重なったらしい。

鷲見大鑑を一気に読み進め鷲見城の落城まで来た(1600年)。
その後、いろいろな話し合い。

それにしても集合知は素晴らしい。

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この部分を「金森殿とこた ⃞ 有故」と読んでいた。 ⃞ はわからない文字。
すると ⃞ は趣ではないかと言われた。「こた趣」って何だろう?
さらに読み進めると、「こた」と同じ文字が「意」と読める所があり、「意趣」だと合点。予想していたのと逆の意味だった。 ⇒【鷲見大鑑
こういうのがあるとドーパミンが一気に噴き出す。
その他私の読みがおかしいところ(候り→ケり)がすっきりした。

この文書は歴史的にはおかしな所が沢山ある。
でも、文字を読み、謎を探索するという面白さがある。
そうやって調べていると、歴史が今に現れてくる。
逆にそういう歴史が今を生み出している。

そこで考えた図式

 過去 (過ぎ去ってない)⇒ 既存 (すでにある)
  ↓
 現在 (一瞬)     ⇒ いま、ここにある
  ↓
 未来 (まだない)   ⇒ 将来 (まさにある)
 未だ来たらず            将に来るべし

今ここに全てがある。

ここに愚禿釈の親鸞、慶ばしいかな、西蕃・月支の聖典、東夏・日域の師釈に、
遇ひがたくしていま遇ふことを得たり、聞きがたくしてすでに聞くことを得たり。