2016-01-01から1年間の記事一覧

内因と外縁

行文類 両重因縁 まことに知んぬ、徳号の慈父ましまさずは能生の因闕(か)けなん。 光明の悲母ましまさずは所生の縁乖(そむ)きなん。 能所の因縁和合すべしといへども、信心の業識(ごつしき)にあらずは光明土に到ることなし。 真実信の業識、これすなは…

仕方がない・・・

土日と町内の神社の祭り。 その手伝いをしながら、祭りの「平和さ」と熊本の状況を思い浮かべてしまった。 そして、この一見「平和」と見える祭りの中にも「平和」ではない状況が隠されていることに気がつく。 こんなことをやっている場合だろうかとふと思う…

一つところへ

かならずかならず一つところへまゐりあふべく候 そういう人間関係こそ御同行・御同朋

他力対自力ではない

「他力=本願力」である。 しかし、「そのまま=なすがまま・なされるがまま」ではない。 他力の魅力は、 「他力に導かれた先に、何かが自ずと生まれるような内発的な力がある」=本願力 という所にある。 この「内発的な力」を科学に当てはめてみる。 発見…

逆接の言葉

自分の好きな事だけやって生きて来た。 好きなことだから当然できる。 ところが、好きではないこともある。 好きではなくても、日常のやらなくてはならないことにはやることができる。 それは、自分で決めたことだから。 ところが、どこかから来る「やらなけ…

善兵衛桜とクルミの発芽

遠くに行かなくても近くに素晴らしい桜があった。 明宝の「善兵衛桜」 エドヒガンサクラ 樹齢300年 善兵衛家の墓を守ってきた桜 近くに磨墨公園がある。 そこで見つけたクルミの実からの発芽。 あの固い殻を中から破って出てくる芽のすごさ。 これは確か…

近代化という問題

私にとって、「近代化という問題」は避けては通れない問題である。 微力ながら自分なりにこの問題を考えてきた。 今、この問題に取り組んできたことが、大きな流れの一部であったと感じる。 でも、それは社会の流れではない。 昨夜の100分de名著は悪人…

「愛国と信仰の構造」を読んで

中島岳志・島薗進対談の「愛国と信仰の構造」を読んだ。 面白かった。 宗教と全体主義との関連がわかり易く説明してあった。 この本が書かれたのは、 「明治維新からの75年」と「敗戦からの75年」の構造がとても似ているということからの危機感から。 対…

昼の桜と夜の桜

忙しい。 例年この季節には桜を見に行くのだが、今年は愛宕の夜桜を見に行っただけ。 うちの桜を見て写真に撮った。 下の写真はソメイヨシノ。 こうやって対比すると、昼と夜では全く異なる。 桜自体が異なるのではなく、その場その時の状況が異なってくるの…

やり方の忘却(永代経の差込み印刷)

一日かかって永代経の案内を作成し、封筒に入れた。 昨年の秋に差込み印刷をしようとして作った文書があったので、 それを元にして内容を変えた。 ところが、差込み印刷の仕方がわからない。 まだ半年しか経っていないのに、すっかり忘れている。 どうしたら…

外心と重心の関係

見ていても見えないことがある。 少なくとも私はそのまま見るということは出来ない。 見るとはある視点をもって見ること、 そして、その視点によって何かに気がつくということ。 その例。 以前から、外心と重心の関係が気になっていた。 外心は中点からの垂…

100分de名著「歎異抄」

昨日は「兵戈無用」をご自身の体験からいつも訴えられていた大先輩であり善知識の御葬儀。 一昨日は眠ることができず、また葬儀で疲れていたが、100分で名著「歎異抄」を見た。 100分 de 名著 - NHKオンライン 講師は釈徹宗師。 楽しみにしていた。 期待…

浄土の話

やっと除雪機を片づけた。 ガソリンを抜いて、エンジンをふかしていたら、鼻炎がひどくなり、熱まで出てきた。 さて、浄土往生の話し。 私たちには往く所がちゃんとある。 亡くなった人はどこへ往ったんだろうかと不安に思わなくても良い。 私はどこへ往くの…

ホセ・ムヒカの言葉

私は今まで知らなかったのだが、 新聞を読んでいたら、ウルグアイの元大統領のことが出ていた。 名前をホセ・ムヒカという。 読んでいたら、この人は釈尊と同じことを言っていると感じてしまった。 その言葉が素敵なので、記録しておく。 政治についての言葉…

もともと無力なのだけれど・・・

誰もやりたくないのに、それは必要だと誰もが言う。 それは、無責任だと思う。 だから、必要なんだからみんなで分担しようと提案したのだ_が、 それは長の仕事だという。 一人ひとりができることを分担することができないという。 私には理解できない世界で…

梅と桜とヒヨドリ

梅が散って桜が咲きだした。 その桜の蜜を吸いにヒヨドリがやってくる。 毎年毎年、同じように春はやってくる。 でも、人は同じではない。 今日は通夜。 天上天下唯我独尊 この宇宙に我ただ一人にして尊し。 唯親鸞一人がためなりけり。 「今特に」左訓に「…

「御同朋の社会をめざす運動」(実践運動)推進について

僧侶研修会でいただいた、 福岡教区の『「御同朋の社会をめざす運動」(実践運動)推進についての意見具申』 を今日初めて読んだ。 納得できる意見で、全面的に賛成である。 前から疑問に感じていたことを、きちんと文章としてまとめていただいたと感じる。 …

「意味宇宙の地図」と「伺察心」

久しぶりにジオジェブラ・ブックでないページを作成した。 227、三角形幾何学への誘い ・・・三角形をめぐる「意味宇宙」の地図 (2016.3) ここ半年の成果をまとめたもので、 3日ほど前に、今まで取り組んできたことはどういうことだったのかと考…

上一形を尽し、下十声一声に至るまで

一形(いちぎょう)という言葉がある。 「もともと形が無かったものが一つの形をとってこの私となった」 という意味である。 簡単に言えば「私の一生」のことである。 が、一生と言わずに一形と表したのは、仏法の諸法無我から来ている。 善導大師の言葉にも…

ショウビタキのメス

土曜日に組の臨時組会を開いた。 ついでに僧侶研修会もあった。 臨時組会の方は沢山の参加があったが、僧侶研修会の方は3分の1ぐらいだった。 組会では条件整備をするということだけ決定した。 どうしたら良いのか全く困っていたが、どうにか見通しはつい…

「逆中点三角形」

昨日、墓の掃除をした。 天気が良かったのと、お彼岸のためである。 マスクをしてやったが、夜中喉の痛さに悩まされた。 だから紛らわすために「垂心の等距離共役点」の意味をネットで調べた。 日本のサイトには無い。 アメリカのサイトで発見。 それは、「…

我とは何か?その1

問うていう。どういう意味で往生と説くのか。 答えていう。 この世界で「仮名人」が五念門を修める場合、前後は因果相続する。 この世界の「仮名人」と浄土の「仮名人」とは、まったく同じであるということも、まったく異なっているということもできない。 …

現生往生について

近代教学は「現生往生説」を生み出した。 そして、それまでの教学を前近代的なものとして顧みなくなった。 例えば輪廻転生は迷信であると。 死後往生だとすると、往生する主体が何かわからなくなる。 だから、魂の存在や輪廻転生を迷信と決めつけ、合理的な…

悲の樹の譬え

12日かかって、難問5がやっと問題が解けた。 難問5の作図手順 難問5の証明 実は2回ほど解けたと勘違いをしたときがあった。 つまり、何度も迷ったということだ。 解けてみると、この道しか無かったと感じると同時に、なぜ迷ったのだろうかと気になる。…

IEからChromeへ

ジオジェブラ・ブックが見えなくなって1か月以上たった。 その間、IE10をIE11にしようといろいろ試みたが、どうしてもバージョンアップできなかった。 そこで、IE10を9に戻そうと思っていたら、グーグルのChromeにすることを思いついた。 そこでChrom…

自力の称名

真宗の往生論を毎日読んでいる。 原典を読むこと、論証の進め方、考え方・・・等、とても一人では出来ないことだらけ。 おかげで無学な私も、少し親鸞さんに近づけたような気がする。 ありがたいことである。 現生往生論の否定が論の骨子なのだが、むしろ、…

智慧と慈悲の象徴

善光寺如来の影響だろうか。 左脇侍の慈悲の観音菩薩、右脇侍の知恵の勢至菩薩と同様に、 名号も慈悲の帰命尽十方无碍光如来、智慧の南无不可思議光如来を配置する。 それは真宗の仏壇にも残されている。 尽十方無碍灮とは、あらゆる方向にさまたげられない…

浄土真宗の仏壇が金色なのはなぜか

浄土真宗の仏壇が金色なのは、阿弥陀経に また舎利弗、極楽国土には七宝の池あり。八功徳水そのなかに充満せり。 池の底にはもつぱら金の沙をもつて地に布けり。四辺の階道は、金・銀・瑠璃・玻瓈合成せり。 上に楼閣あり。また金・銀・瑠璃・玻瓈・硨磲・赤…

高田専修寺参拝

今日、郡上組仏壮の研修旅行で高田専修寺へお参りした。 丁寧に解説していただき、2時間があっという間に過ぎた。 真宗高田派の成り立ちと、御影堂や如来堂の内陣の説明など、 ユーモアを交え、そしてなるほどと納得するお話に皆感銘を受けた。 念仏の道場…

「真宗の往生論」

今日は図書館で、「真宗の往生論」小谷信千代著を読んだ。 図書館でしか読めないので、午前中2時間と午後2時間かけた。 が、まだ途中。 この本をなぜ借りようとしたのか覚えがないが、とても面白かった。 現生往生を否定しているのだが、それを実に論証的…