「真宗の往生論」

今日は図書館で、「真宗の往生論」小谷信千代著を読んだ。
 
図書館でしか読めないので、午前中2時間と午後2時間かけた。
が、まだ途中。
この本をなぜ借りようとしたのか覚えがないが、とても面白かった。
 
現生往生を否定しているのだが、それを実に論証的に解いているところが気に入った。
般若経の現世往生と無量寿経の命終後の往生を比べているのだが、
今まで迷っていたところを見事に明らかにしているところが嬉しい。
 
最初に、「我執我所執」の説明でなるほどと思ったところを書いておく。
 
我々の悩みや苦しみは自分では合理的で正しいと思っている考え(分別)によってこそ生ずる
というのが仏教の教えである。 正しいと思っているその考え方を批判し、別の視点を与えるのが宗教である。
そして、
死後の往生だからこそ、死後の存在を考えるからこそ、人生を考える。
人生を考えるために、死後の存在を考える。
 
もうひとつ大事なこと。
 
(1) 諸仏が現存する
(2) 仏が衆生を洞視徹聴する
(3) 仏は私を大悲を以て利益を与え救済される
という確信があってこそ、懺悔(さんげ)できる!