2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

宗教の意味

友人が、 「宗教は何の役にも立たない。 その宗教を信じていても何かしてくれるわけではない。 逆にひどい目に会うこともある。」 と話していた。 それを聞きながらふと平家物語を思い出した。 以前、和讃のことで清水寺炎上の場面を調べたことがある。 清水…

如月の望月の頃

90を過ぎた親父たちの願いは次の西行の歌である。 「願わくば花の下にて春死なん その如月の望月の頃」 満開の桜の下で如月の満月の夜に死にたいものだ。 これは雪の中でじっと閉じこもっている老人たちの切実な願いである。 そして、雪の中では迷惑をか…

「生ましめんかな」

詩人栗原 貞子さんの「生ましめんかな」という詩がある。 この詩は、 原子爆弾が投下された夜、地下壕に避難していた被爆者の1人が突然産気づき、赤子を取り出す為に同じ地下壕内に避難していた1人の産婆が、自らの怪我を省みずに無事赤子を取り上げるが、…

吉野弘 「夕焼け」

空を見ると、オリオン座が輝いている。 地上が寒かろうが、私が苦しかろうが関係なく輝いている。 さっき、頼母子で同級生と話しながら思い出した。 彼は、50年前、中学生の時作文に次の吉野弘の詩と同じようなことを書いた。 それを覚えているのは、吉野…

無差別智

駒沢勝師の「目覚めれば弥陀の懐」を読んでいる。 無差別知と差別智の違いから法性法身を定義していたのがとても印象的。 機法一体論を法の方から明確に示されているのは納得できた。 差別智しか持っていない我々が無差別智の法性法身がわかるのはなぜだろう…

信知

教行信証の中に親鸞さんの言葉があり、その中に「ハッキリと私は知らされた」とか「いま、 まことに知ることができた」という自覚の言葉がある。 それは、「信知 誠知 真知 良知 明知」と書かれている。 これらの違いを親鸞さんは明確に区別していたと思う。 …

子どもたちへのお土産

法事のとき、子どもたちにお土産を渡します。 沢山用意してあったのですが、無くなったので補充しました。 お経の時に子どもたちはこれをかまっています。 すぐ飽きる子もいますが、中には次は、と待っていてくれる子もいます。 時々自分で作りたいという子…

「他心智通の願」と「浄玻璃の鏡」

お朝事をしていて第8願を読んでいたら、ふと降りてきたことがあります。 それは浄玻璃の鏡のことでした。 以前それを法話で取り上げたのですが、 これはこの願のことを言っているんだなと感じたのです。 それを付け足しました。 http://www.gujo-tv.ne.jp/~…

「イーハトーボの劇列車」

松の内だったと思うけど、 テレビをつけたらたまたまこまつ座の「イーハトーボの劇列車」をやっていたので見た。 宮沢賢治のお父さんは浄土真宗の篤信家。 正信偈や御文章に親しんでいた賢治は島地大等(浄土真宗の僧侶)の訳した法華経を読んで、 そのドラ…

「法然の問答集を読む」

「落語でブッダ」という番組を火曜日の朝の11時と夜の9時半にNHKでやっていて見ている。 仏教がテーマの落語で仏教を語ろうというところが面白いのと、節談説教に興味があるので見ている。 もともと落語が生まれたのは、浄土真宗の法話の高座からという。 安…

「応答責任」と「説明責任」

東海北陸地区セミナーに参加した。 そこで聞いた基調提案が面白かった。 レスポンスビリティとアカウンタビリティの意味を対比させながらケアと自己責任論を論じていた。 その資料を置いてきて、はっきりと再現できないのだが書き留めておこう。 まず辞書で…

「南無阿弥陀仏」フォーマットについて

「フォーマット」には、3つの意味がある。 1つは「初期化」と言う意味で、OSにファイルを読み書き作業ができるように基本情報を入れること 2つ目は「書式設定」と言う意味で、文書の体裁を設定すること 3つめは「ファイル形式」の意味で、ファイルの種類の…

仏法のフォーマット

朝起きたら、昨夜の霙が木の枝にまとわりついて凍っていた。 雪は積もらなかった。 ここ数日、仏法のフォーマットを考えている。 その一つの試みとして、 「南無阿弥陀仏」フォーマットというのを試している。 A4の紙の真ん中に南無阿弥陀仏と筆で書いて、 …

色彩のある夢

目を閉じて景色やモノをイメージしてもそこには色はない。 色もイメージできる人もいるのだろうが私にはそういう能力が無いのだと思っていた。 今朝見た夢で、絵を見るという場面があった。 筋は忘れてしまったが、その絵をみて絵の具の鮮明さと鮮やかさがク…

にしんずし

今回は「ニシンずし」の紹介。 ニシンと大根とにんじんを麹でつけたもの。 これがとてもおいしい。 ちょうど今が食べごろ。 生でもおいしいが、 この後、ストーブで焼いて食べた。 焼くとニシンが柔らかくなりさらにおいしい。 冬の保存食として奥美濃地方で…

「きっぱずけ」

気がつくと早くも5日になっていた。 「きっぱずけ」という言葉がある。 その時その時にやらねばならないことをやっているだけ、という意味だ。 昔はこの言葉は流れにのせられているようで嫌だったが、 この頃は、それが人の生活ではないかと思うようになっ…

生姜湯

今年初めて新年のお参りの方たちに生姜湯を飲んだいただいた。 途中で足りなくなり、あわてて追加。 正直こんなにたくさんの方がお参りに来られているとは思っていなかった。 合せて50名以上。 「お寺でこうやって静かにお湯を飲むのはいいですねぇ」 と言わ…