両論併記の問題

PIAACのことが気になってしょうがない。
というのは、新聞の書き方と関わるからだ。
 
昨日の新聞で藤原氏と佐藤氏の意見の違いから、
佐藤氏の言われていることが正しいのかどうかを調べるのに、半日かかってしまった。
結果は佐藤氏の意見の正しさであったが、
その結果から導き出される結論もまた検討されなければならない。
 
そんなことを考えていたら、
現代の「さまざまな意見が分かれる問題」はどうなっているのだろうかに行かざるを得ない。
PIAACは新聞にはないデータを手に入れることが出来たので、確かめることができた。
それは、読解力の問題とは言えない。
つまり、新聞に書かれていることから、
両論併記のどちらが正しいのかを判断することはできないということを示している。
 
普通は、気に入ったそれぞれの意見を取り込むだけである。
そこには、どちらが正しいのか判断を任すだけの資料提示がなされていないことを示す。
それは、難しいのだろうか。
読解力世界一の国民にはそれができると思われているのだろうか。
 
「日本の伝統的なたたき込む教育が正しい」というメッセージを否定するだけで
これだけのエネルギーが必要だとしたら、ほかの問題はもっとエネルギーがいる。
 
目が回るのでついでにコマの動画。
CDにビー玉を接着して作ったコマ。