読解力と意味

新井紀子教授がPISAの結果を受けて、読解力について述べていた。

『分数の意味はわからないが、ドリルの反復練習により計算は「できている」ことを示唆する。
これでは意味が分からないが解ける人工知能と(AI)と変わらない。
意味を理解して読み解くという人間ならではの力を伸ばす必要がある』

列島の子どもたちの読解力が前回の調査より低下したことを受けてのこと。

新井教授は少し前に、人工知能東ロボくん」を止めると言われていた。
その理由は、多くのデータを駆使する科目では合格点を出せるが、
読解力を必要とする科目では無理だとわかったということ。

アルファ碁は意味がわかって打っているのではない。
それまでのデータを分類し、整理して手を選択しているに過ぎない。
しかしそれが強い。
ディープラーニングについて調べてみたが、これも奥が深い。
何か傾向がありそうだという分野ではAIの分析力は優れていると思う。
しかし、そこに意味を見出すことは数値的にしかできない。

読解力は意味を見出すという意味において、人間的なのだ。
でも、子どもたちはますますAIと同じ学び方をするようになっている。
人工知能と同じ学び方、同じ思考をするというのは子どもたちだけではない。


山茶花の花がきれいだ
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