#哲学

レンマの論理とオイラー図

レンマの論理は次の4つから成り立っている。その意味を考えてみた。 テトラレンマ(龍樹の中論を定式化したもの)(1) A (肯定)(2) ¬A¬A¬(否定)(3) Aでもなく¬Aでもない (肯定でもなく否定でもない)(4) Aでもあり¬Aでもある (肯定でもあり否定でも…

弁証法とは何か

いろいろ調べてみると、弁証法には二つの方向がある。1つは論理としての弁証法。正→反→合。これは意味がわからない。が、いろいろ応用が効く。つまり、自分の思っているコトに当てはめることができる。 2つ目は発想法としての弁証法。これは仮説設定法とし…

波の実体?

このブログがHTMLで書けることを知った。 とすると、これはどう表現されるのか。 ちゃんと表現されているのが嬉しい。 左から右へ波が伝わっているように見える。よく見ると、それぞれの位置(点)が上下しているだけ。一体何が伝わっているのだろうか。 波…

<あいだ>を開く

「あれ」と「これ」のあいだには何があるのか。 レンマの論理では二元論をどう乗り超えるかというと、「あれ」と「これ」の<あいだ>を探り、この二つをつなげることで乗り超えようとする。私はこの<あいだ>をずっと探してきたと思う。 例えば、数学の命…

形は無から生まれる(アナロギアの論理)

以前作ったタブレットかけ。 とても役立っている。このしくみはというと、 既製品ではない。二つのモノを組み合わせたもの。 これはタイヤにチェーンを取り付ける時の道具。もうチェーンを取り付けることが無くなったので、捨てようと思って、いろいろ動かし…

レンマの論理 その2

以前考えたことを最初に紹介。 90、差別と多様性と同一化・・・違うものの中に同一性を見つける なぜ差別をするのか (2007.11) これは、同値律の別の形だと思う。差異の中の「同じ」を見つけるのだけど、形式論理から言ったら少し違和感を感じる…

純粋経験とレンマの論理

100分de名著ではちょうど「純粋経験」をやっていた。 西田の「善の研究」が分かりにくいのは、直観を言葉=論理で表そうとしているからだ。そもそも言葉にならない前の経験を言葉にしようとするのは困難である。 でも、私たちはその言葉にならない「純…

〈あいだ〉を開く  レンマの地平 木岡伸夫著

表題の本を読み始めた。面白い。 例によって、書きながら読んでいる。 前書きより 「ロゴス的」とはモノとモノとをはっきり区別し、分けてゆく態度のこと。「レンマ的」とは分断できない物事の〈あいだ〉を認めるものの見方、考え方。例えば「おかげさま」と…

「純粋経験」

岐生研の会議で瑞穂市へ行ってきた。 いつも楽しい。 特に、会議ではない合間に話す会話と対話が面白いのだ。 今回は、足立先生の「西田幾多郎が教育に与えた影響」が最初の論文だという話から、西田幾多郎の「善の研究」の話になった。 以前から「純粋経験…

遠い夜明け

グーグルを見たら 検索結果 スティーヴ・ビコ - Wikipedia の生誕70周年が出ていた。 最初になぜ70周年なのかと感じた。 彼は30歳で殺されているのだ。 思い出した。 遠い夜明け - Wikipedia この映画があった。 彼の行動からは、あきらめない精神を感…

「神秘的な合理主義」批判

人は不思議なことに遭遇したときに、神秘主義に走る。 説明できないことを神秘なことや崇高もののはたらきに棚上げするのである。 そういう態度を神秘主義という。 さらに、一見合理主義や科学的な態度をとりながら、まだわからないところを神秘主義でごまか…

「合理的な神秘主義」

安冨さんの講座のビデオを見ている。 http://iwj.co.jp/wj/open/archives/39444 「森嶋通夫の人間観に学ぶ」 ここで、印象的だったのが、「合理的な神秘主義」。 親鸞さんの言葉でいうと、「無上仏は言葉も形も絶えたり」。 ものごとの起こるところは不可思…

Iとmeとmine

ウイリアム・ジェームスの説 私(self)という意識主体が経験する様子を分析すると、 me と I に別れる。 meは何かを考えたり行ったりするとき、心的な経験をしている《私》。 Iはその私をさらに自覚している〈私〉。 自分を見ている私をIというのが面白い。…