「合理的な神秘主義」

安冨さんの講座のビデオを見ている。
 
ここで、印象的だったのが、「合理的な神秘主義」。
親鸞さんの言葉でいうと、「無上仏は言葉も形も絶えたり」。
ものごとの起こるところは不可思議、不可称、不可説であり、それが私たちへ方便として現象している。
だから、何でも問題が解けると考えることはオカルト的であり(神秘的な合理主義)、
却って生命を冒涜し、環境を破壊している。
 
安冨さんの提起しているコトはとても刺激的に感ずる。
「方便論的個人主義」「魂の脱植民地化」「立場主義」「東大話法」「親鸞ルネッサンス」・・・
など、魅力的な提案である。
 
なぜ、魅力的に感ずるのかようやくわかってきた。
安冨さんのこれまでに取り組んできた問題意識とその遍歴が、私の問題意識とよく似ているのだ。
もちろん、安冨さんはそれをきちんと追求し、それぞれの問題に一定の答えを見出している。
 
マイケル・ポランニーの「個人的知識」「暗黙知」「創発」や、複雑系の科学と経済学。
人でいうと、ブッダ孔子ソクラテススピノザ、龍樹、親鸞マルクスフロイト清沢満之ラッセル、ビトゲンシュタイン、ウイナー、チューリング、・・・など、
私はその体験から何を経験として取り出すのか明確に出来なかったが、
安冨さんは実に明確に取り出している。
 
ということで、私を導く指針として影響が大きいのだと感じる。
 
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白山スーパー林道・ふくべの大滝