絶滅危惧言語「LOGO」

シーモア・パパート - Wikipedia の考案したプログラミング言語である「LOGO」は素晴らしい言語だ。
 
子どもでも自然にプログラミングできる言語で、数学教育に大いに貢献すると思っていた。
私自身は授業で何度も使い、短時間で子どもたちはプログラミングを身に着けることができた。
カメの目で自然にプログラミングをしていくと、何時の間にやら全体の法則が表現されている。
全体を見るカミの目のソフトは、すでに法則がわかっていないと表現できない。
 
ところが、最近この言語のことを聞かない。
私が使っていたソフトも使われなくなってきた。
こんな素晴らしい言語がなぜ絶滅危惧言語になってしまったのだろうか。
 
ジオジェブラをやる前は、ロゴでソフトを作成していた。
特に、フラクタルな図の作成はとても簡単だった。
このソフトが、使われなくなったので、ジオジェブラに書きかえなくてはならなくなった。
 
LOGO言語だけではない。
世の中を見ると、優れていることや優れている作品が広まらなかったり、顧みられなくなることがある。
VHSとベータは、優れているかどうかではなく大勢に乗った方が淘汰した例だろう。
 
  ~ 騎馬戦で勝つ方法 ~    『日本海海戦  弱者が勝つには  戦争と数学』  (2005.9)
 
この大勢に乗るということが、いつも不思議に感じることだ。
もっと大きな力が働いたというのではなく、まさに数の力が働いたのだ。
それは、大勢に流されるということだ。
雪崩に巻き込まれて雪崩になるようなものだ。
正しい道とは決して思えない。
 
ジオジェブラをLOGOの二の舞にしたくないので、ジオジェブラの教材を必死に作っている。
 
191、サイクロイド ・・・サイクロイドの性質と力学  ジオジェブラ・ブック(2015.11)
192、多角形の外角の和 ・・・多角形の外角の和は360°  ジオジェブラ・ブック(2015.11)
193、二次関数 ・・・中学校教材「二次関数」の導入  ジオジェブラ・ブック(2015.11)
 
個人のやれる数は知れているが、ひたすら数を追及している。