郡上・9条の会 2月集会

30名の出席で、最初に中村哲師の講演のビデオを見て、その後、グループに分かれて丁寧な自己紹介をしてから、話し合いに入りました。

自己紹介は、B5用紙を四つ折りにして、①どこの ②誰 ③なぜ参加したのか ➃?を書いてもらい、それを立てて名札の代わりにする。そして、終了した時に、➃に感想や要望を書くというもの。

40分ほど話し合ってもらった後、B紙に書き込んでもらってグループごとに発表。その内容がとても面白かったけど、とても書ききれないので、そのB紙をの写真で紹介に代えます。

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右の写真はお父さんと子どもたち。お父さんの最後の手紙。5人の子どもたちを育てるのにお母さんはどれだけ苦労されたか。

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参加された方たちの思いがとてもよくわかります。「若い人に伝えたい」「若い人の思いを聞きたい」聞いて欲しい、話を聞きたい、これこそこの会の目的です。

このグループに参加された方は、様々なつながりの中からたまたま参加されたと思います。そういうつながりを今まで創り出してきた先輩方に敬意を表します。
とすると、私たちの9条の会もつながりを作り出す働きがあると言うことです。
そして、そのつながりから次の新しいつながりが生みだされるはずです。

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平和って何だろうと考えました。
戦争をしている場所でなくても世界が平和ではない、日本が平和ではないということでしょうか。芸術やスポーツも中立ではない。そして根強い民族差別についての体験も聞きました。

今度このような形式でやるとしたら、「環境問題」「改憲問題」「貧困の問題」「政治問題」「自衛隊派兵問題」・・・などテーマ別にしてやるのも良いかも。
それくらい参加者の思いも多様であり、現実の問題も多様になっています。

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95歳の方の12月8日の真珠湾攻撃の話が心に残りました。
真珠湾攻撃を先生から聞いた時に喜んだけど後から、ハワイの方も亡くなったと聞いて悲しくなった。」と聞いてこちらもびっくり。そんな旧制中学の生徒がいたのです。この感覚こそ9条の精神です。

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切実な問題提起だと感じます。

(1)なぜ無関心なのか?
(2)なぜ気軽に9条について話せないのか?
こういう平和の話が気楽にできるようになることがこの会の大きな役目。

これはこの集会で心に残った言葉です。

9条には戦争せんと書いてある

平和とはお腹いっぱい食べられること」(アンパンマン

この言葉は中村哲師のやってこられたことに通じます。
中村哲師は医師としてアフガンに派遣されました。ところが飲み水で死んでいく子どもたちを前にして医療以前の問題として井戸を沢山作ります。一定の成果は上がったのですが、その井戸が枯れます。そこで今度は用水を作ります。作っても補修できなければ持続できません。地元の人たちと一緒に金網の籠で護岸をします。そうやって干ばつで被害を受けたアフガンの大地に緑の耕作地を再生させていきます。

中村さんはなぜここまでやろうとしたのか、出来たのか、お金やパワーではできないことがどうしてできたのか。

中村さんのやってきたことを知ると、私には無理と感じてしまいます。でも、心打たれ同じことはできないけど、何かできることはないかと考え出します。

この集会でどんな出会いがあり、新しいつながりができたのか。そして、一人一人ができることを探っていくこと。それをこれから探していこうと思います。