昔書いたものだけど、「はまぐりの数学」を更新して載せた。
312、「モデル化」を学ぶ教材
・・・正負の数は数学と世界のつながりを示す (2021.9)
「説明には譬えを使うとわかりやすい」
このことが昔から気になっていた。
例えば「正負の数」を教えるとき、どのモデルを使おうかと悩んだり、レトリックにおけるたとえと譬喩を考えたり、「よって」と「なぜならば」の違いを考えたりいろいろ面白かった。
⇒【説明の極意】
⇒【説明における「説得のモード」と「納得のモード」】
そして、いろいろ試すうちに圏論にたどり着いた。
説明するときにどういうレトリックを使うのかということはとても大事だ。
例えば新自由主義を説明するときにこの図を使う。
この図は社会の構造を表している。
そして矢印は動きを示している。
新自由主義は②や③から①への矢印だ。
だからこの図を示すことで自分自身の経験が喚起される。
大事なことは説明と理解することは切り離せないということ。
レトリックについてのモデルとしての演説がある。ケネディ大統領の演説である。
題して「平和のための戦略」
「平和のための戦略」とはどういう戦略だろうか。
このレトリックを図(矢印)にしてみると面白いと思う。
ベトナム戦争、イラク戦争、アフガン戦争を経た今だからこそ、この演説の意味が明らかになると思う。最後の④に見事にまとめられている。
We are not helpless before that task or hopeless of its success.
私たちは課題を前にして困惑しませんし、その解決に向けて悲観的でもありません。
Confident and unafraid, we labor on--not toward a strategy of annihilation but toward a strategy of peace.
信念と勇気をもって、私たちは、絶滅への戦略ではなく、平和への戦略に向けて尽力する所存です。