図にするとわかる

私は説明されてもイメージ(理解)ができないので、図を使って直感的にイメージするようにしている。
というか、図を描かないとわからないのだ。
というか、頭の中で考えるのではなく、紙の上で図が考えているのだ。

今朝聞いたビデオで、岡野八代先生が紹介した図はとてもよくわかった。

この対比は私の貧困なイメージを湧き立ててくれる。

 
「ケアは他者のニーズに応えようとする仕事」で
下の方の家族の働きはケア労働と言ってもいい。
そして上下対称になっているところがこの図の優れたレトリック。

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 「ケア労働(=エッセンシャル・ワーク)がなければ、社会も人類も存在しなくなるほど重要な活動なのに、なぜこれほど社会的な評価や価値が低いのか」という問いも、この図からその理由がわかってくる。

今、親たちや子どもたちにはまずケアが必要。
エッセンシャル・ワーカーはまさにケアをしている。
そして、地球もケアが必要となった。

本来自然や家族は市場の外にあったのだけど、
最近は市場にますます取り込まれてきた。

だけども取り込まれていない実践が身の回りにたくさんある。

後から気が付いたのだけど、この図を見て納得する二つの方向がある。
一つはこんなのおかしいと怒りを感じる方向(老人や病人や障がい者は廃棄物かと)。もう一つはなるほどそういうことかと受け入れる方向。

それはなぜなのだろうか。