下請けとマニュアルとケア労働

「ケア労働」のNPO法人の打ち合わせがあった。

行政の方からある企画の委託があったことを、どう考えたらいいのか話し合った。

お金を払うからその企画のほとんどの仕事を請け負ってくれという。
つまり、行政は丸投げで、こちらは下請けなのだけど、その場合に責任問題が生じる。
責任は行政の方が持つ。だけど、そのためにはマニュアルがあるからきちんと実行してほしいという。つまり、マニュアル通りにやっている限り責任は行政にあるということだ。(これなら楽だと乗ってしまう)

でも、そうなると請け負った方はまさに下請けで、マニュアル通りにやらされるロボットになってしまう。それはケア労働の「構想」が欠けることになり、「本来の趣旨」から外れるのではないかと強調して議論になった。

これはどこかで聞いたような話だ。

自分の身を守るためにきちんと週案を書いておけとか、お金を払うから署名を集めてくれと下請けに回すとか、重要なアプリを作ることを下請けに回しているとか言って、ブルシット・ジョブを増やしてきた。

ケア労働がなぜ厳しいのか、なぜ評価されないのか、なぜ構想から離れてしまうのかわかったような気がした。

では具体的にどうするのか。
責任問題が絡んでくるとこちらも困る。
でも、それはケア労働を(サービス)商品と考えることから来ている。
商品だからその商品に欠陥や問題が出た時の対処の仕方なのだ。

とすると、私たちのケア労働を商品にしないことが大事になる。
私たちのケア労働は利用者自身の必要から来ているのであり、一緒にその取り組みを創っていくことが大事になる。

 そんな話で終わったけど、問題は具体的な取り組みだ。