人間はなぜ感情を持ったのか?

人間はなぜ感情(という厄介なもの)を持ったのか?
 
めんどくさいとか、むかつくとか、いやだとか・・・
そういう感情がなければ仕事や勉強が効率的に進むはずなのに・・・
でも、感情はロボットと人間を区別する唯一のものだ。
じゃあ、感情はどういう働きをしているんだろう。
 
ウイナーは、「感情は神経活動の無用な随伴現象すぎないものではなく、学習において本質的な働きをしている」
と書いている。
学習をする場合に、学ぶこと(現象)の意味を見出すことが必要不可欠。
意味は、コンテキスト(文脈)によって生じる。
コンテキストは感情によって生じる。
コンテキストは、私自身の感情によってエピソードとなって記憶されている。
 
面白い、楽しい、好きだ、悲しい、情けない・・・
そういう感情と密接に結びついている。
結びついているからこそ、新しいコンテキストを創発することができる。
 
そうすると、
「人間社会は学習を基礎にしており、学習は人間の情動と感情を基礎にしている。
それゆえ、人間の情動・感情を抑圧する行為は、学習を抑圧することとなり、
人間社会の基礎を掘り崩す。」
 
「面白い―面白くない」は切り離すことができない。
面白いことがあるから面白くないことがわかり、面白くないから面白いことを求める。
 
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山茶花の花が一つだけ咲いていた。