規則正しい生活

母が入院してから2週間が過ぎた。
その間、親父と暮らしている。
時々弟がやってきて、調理をしてくれる。
彼の方がはるかに料理はうまい。
 
起床・洗濯・ゴミだし・ストーブ点火・朝食の用意と皿洗い・そうじ・洗濯物を干す・散歩・花の水やり・読経・新聞・除雪・昼食の用意と皿洗い・読書・薪運び・そうじ・買い物・犬の餌・散歩・夕食の用意と皿洗い・風呂わかし・読書・就寝
 
気がついたことがある。
それは料理の基本は皿洗いだということだ。
皿洗いが実は一番大変なのだ。
料理人が皿洗いを何年も修行させられるのも納得する。
 
この生活はなかなか良い。
身体のざまざまあった自覚症状が消えつつある。
ちょうど雪が少しずつ溶け出すように。
春になれば必ず雪は解けるものである。
 
ついでに先祖のことを親父と一緒に調べている。
古文書もあるので、それを一緒に検討しているが、
これも深入りしそうである。
 
弟が、「兄貴は親父と一緒だ。ちょっとでいいからじっとして休む時間をつくったらどうか」
と言った。
そういえば、ちょっとしたことに気がつくとそれを外って置けないのは親父と同じなのかもしれない。
親父の思いつきにはいつも振り回されてきたし、今もそうだ。
私も一緒で、いくつもやることをメモに書いている。
それは、毎日が過ぎると確実に消されていくが、また確実により多く付け足されている。