「高鷲の価値を実現する暮らし」の可能性

昨日、散歩から帰ってきたら寺の前で35年前の教え子が待っていた。
立ち話だったけど懐かしい話で盛り上がり、現在の話をいろいろ聞いた。
(落書きとステンドグラスの話など)
いろいろなことがあったけど、お互いに今ここで生きている。
ここに生きるってどういうことだろうか。

表題について「きみのまちに未来はあるか?」より項目を挙げてみる。

①自然に生かされた暮らしの知識や技能の継承

②自然の恵みを受ける権利としての地域の共同体への参加

③低生活費(部分的に自給自足できる生活基盤)

④多就業スタイル(副収入源の組み合わせ)

⑤支えあいの人的ネットワーク

⑥基本的な生活インフラ(教育・医療・行政サービス)へのアクセス保障

特に重要なのが⑤で、
地域の価値を共有する仲間がいて、ともに学習し、協働して新しい文化の発信や地域ビジネスにチャレンジできることが支えあいの経済循環モデルになる。

FBを見ていたら、まさに協働で「ミソづくり」をしているタカスの人たちがいる。
彼女たちと子どもたちは実に生き生きと高鷲の自然の中に暮らしている。
この生活はまさに①②③⑤を実現している。とてもステキだ。

親父がよく言っていた。
「高鷲には仕事がない。雪下ろしは何も生まん。ここには何も無いから都会に行った方がよい。どうせ転ぶなら下へ」と。まずこの現実を認めよう。でも、
じゃあ、下へ転んだ人たちは豊かな生活になったのだろうか。

兼業坊主、兼業農家、兼業サラリーマン・・・
そうやって生きてきたけど、これって案外豊かな生活じゃなかったか。

先週「地域おこし協力隊」の渡辺さんと話していて、若い人たちの中に「ローカル志向」があることが分かった。
会社勤めで転勤や異動、自発的な長時間労働、人間関係の不満・・・
を感じている人たちが多く、その人たちは
(1)家族との時間を十分に取り
(2)地域の自然や文化を享受しつつ
(3)気の合う仲間と一緒に楽しく暮らす
という柔軟な働き方、多角的な仕事を目指しているという。
そして、そういう人たちは「まずどこで暮らすか」を考えるという。
としたら、魅力的な地域でないと。
そのために「空き家の利活用」が大事だと提案を受けた。