商品化→売れる価値→市場化→物象化

昨夜から始まった「100分de」の「資本論」だが、夜見ると眠れなくなるので、今朝NHK+で見た。
斎藤幸平さんをTVで初めて見た。
とても分かりやすい。
社会(世界)の富と商品は異なるというのが、マルクスの言いたかったこと。
ところが、資本主義はそういう富を商品に変えてしまう。

富が商品に変わったとたん、それは別のモノとなって動き出す。
例えば、モノの価値を変えてしまう。
例えば、商品の価値(値段)を下げるために、効率化を求める。
例えば、その効率化は図書館のサービスを低下させる。
それは私たちの富を減少していることになる。

これらは他人事ではない。
寺院にも押し寄せている。
葬儀をできるだけ安くするという形で。
このことについて、昔考察したことがある。

仏教の経済学  ( お布施=給与? ・PDFファイル)

私たちは商品化によって、今度は商品によって動かされる。
商品という物によって人の方が動かされることは、マスクの時に経験した。
これを「物象化」という。
つまり「モノに使われ、振り回されている」

富(使用価値)→ 商品化(価値)→ 市場化 → 物象化

例えば、「GO TOキャンペーン」
経済を回さなければ社会が存続できない→経済に回させられている社会
これおかしいでしょう、ひっくり返っているでしょう、というのがマルクスの指摘。