読書『コモンの「自治」論」

私の終活は終わることのない。
今日は棚を整理していたら、母の介護の書類が大量に出てきた。
裏の白いのはメモ用に取っておく。
ま、普段の生活も問題が次から次へと出てきて終わることがないからこれが生きているということだろう。
その終活のついでにこの本を読んでいる。

資本主義の問題点が明らかになったところで次に課題となるのが、では具体的にどう生きていけば良いのかということだ。
その具体例がこの本には書かれている。

私がやろうとしていることに一番近いのが、第二章の『資本主義で「自治」は可能か?」と第六章の『食と農から始まる「自治」』

特に文化人類学の視点から論考している二章は、私がこれまで追求してきたことと繋がっているので、古いものに新しい視点を取り入れると世界が変わるという体験をさせてくれる。

新自由主義という大きな波、あるいはその前提にある資本主義の波にのみ込まれてしまっている私たちは、この後、永遠に「誰かにお任せする態度」から抜け出せないのでしょうか。市場経済にもとづく資本主義を転覆でもしない限り、私たちの「自治」の力は減衰するばかりなのでしょうか。

という投げかけから、文化人類学の立場からは、新自由主義化が進む現代の資本主義のもとでも、ある種の「自治」への契機は常にあると述べています。
特に商品交換と贈与は二分できないという所に引かれました。
つまり、どんな社会でもモノは商品になったり贈り物になったりしている

これについて以前書いたものを再考している。

仏教の経済学  ( お布施=給与? ・PDFファイル)

ふと思い当たったけど、コモンって贈り物なんだ。