「清沢満之集」を読み始める

今まで清沢満之の書いたものを直接読むことはなかった。
でも、彼について書かれたものはたくさん読んできた。
昨日、清沢満之集(岩波文庫)を購入。
やっと清沢満之にたどり着いた。
 
『満之は、一方の脚を宗門の内側に、他方の脚を宗門の外側に置いた「一種のマージナル・マン」、
すなわち境界的人間であり、東洋と西洋、浄土真宗と禅、親鸞と現代、の三つに架橋した「架け橋の建立者」であった。』
 
この「境界的人間」・「架け橋の建立者」という言葉にひかれる。
 
満之は、養子に入った寺の檀家の人たちから嫌われ、自身が結核となり、妻子にうつし、妻子に先立たれ、自身も40歳で亡くなる。
これほど悲惨な人生をおくった人もいないだろう。
でも、かれが架橋をめざした人生は私たちに「生きる勇気」を与える。