「宗教哲学骸骨」

宗教哲学骸骨」を読了。
満之29歳、明治25年の著。
素晴らしい。
私が今まで部分的に考えていたことが、原理や法則としてきちんと体系づけてある。
まったく納得。
 
・宗教の定義 ⇒ 「宗教は有限と無限との統一である」
有機的構成の原理
・主人と下僕の原理・・・これが面白い
・命題「あらゆる規定は否定である」 これはスピノザから
・命題「有限と無限の統一」は宗教的生活の理念である
・霊魂の定義 ⇒ 「霊魂は有限な状態から無限へと発展できる」「霊魂は統覚であって総合的機能である」
・因果作用の原理
・同一性の原理
・生成の法則
 
最後の生成の法則の中に弁証法が取り上げられている。
この解釈がまったく面白い。
 
命題―反対命題  →  主人―客人 →  原因―条件
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 総合命題         会合        結果
 
絶対から相対              相対的有限の法則
への発展法則