母の世界(意味の場)と私の世界(意味の場)

わけがわからないからいろいろ考えている。

母が何にも出来んようになったと嘆く。
歩けるやないか、トイレにも行けるやないか、新聞もテレビも見えるやないか。
外で花の世話が出来んようになったのが悔しい。
やろうと思えばできるで。
やる気が起こらんのや。わしはうつ病かもしれん。(うつの番組を見ながら)
そんなに病気を作りたいんか。
眠れない、やる気が起こらん、身体が重く感じる、動悸がする、息苦しい、口が乾く(食欲はある)ちょうど当てはまる。
うつになると何が心配なんや。
うつから認知症になる。認知症になると迷惑をかける。
うつかもしれんけど認知症は今の所心配ないで。
この苦しみはなってみんとわからんのや。
・・・

母の世界(意味の場)をどうとらえたらいいんだろう。
その世界と私の世界(意味の場)はどう交流することができるのだろうか。

考えるヒントとしてHACSモデル(階層的自律コミュニケーションシステムモデル)を参考にする。
このモデルにおいて、上位階層から見たとき下位階層で疑似的な情報伝達が行われる。
このシステムの構成素はコミュニケーションである。

基礎情報学の観点からのインターネットのコミュニティデザイン論

母の場合は「社会相の影響のもとに生命相が苦しみを生み出している」と考えられる。
しかし、このことがわかっても母の苦しみは何ら解決をしない。母自身が閉じたオートポイエーシスシステムだから外部からコントロールすることはできない。