本典勉強会「大悲弘普化 真成報仏恩」

夜中に腕が痛くなって目が覚めた。
どうやら長時間運転をしていて、肘の関節がこわばったらしい。
 
昨日は、8月の本典勉強会
 
テーマは「現生十益」
深く心に残ったことは、
親鸞さんのご苦労をどう受け止めるかということ。
 
例えば
 
仏世甚難値 人有信慧難
遇聞希有法 斯復最為難
自信教人信 難中転更難
大悲弘普化 真成報仏恩
 
これは次のように読む。
「仏世はなはだ値ひがたし。人、信慧あること難し。
たまたま希有の法を聞くこと、これまたもつとも難しとす。
みづから信じ、人を教へて信ぜしむること、
難きがなかにうたたまた難し。
大悲弘くあまねく化する。
まことに仏恩を報ずるになる
 
この4句目の主語は、大悲である。
 
一方原文の「往生礼讃偈」では
 
自信教人信 難中転更難
大悲伝普化 真成報仏恩
 
みづから信じ人を教へて信ぜしむること、難きがなかにうたたさらに難し。
大悲をもつて伝へてあまねく化するは、まことに仏恩を報ずるになる。
 
主語は私である。
 
この違いは大きい。
これこそが、報仏恩