秋の永代経「ボケたら信心はどうなるのか」

金曜日の夜にようやく停電が回復。
TVも見えない風呂にも入れない生活だった。
でも、仏様だったら、私たちはそういう暗闇に生きている、でも暗闇だということを知らないと言われるだろう。
 
朝方、激しい雨のため東海北陸道は通行止め。
いろいろ心配したが、何とか永代経を厳修することができた。

午前のテーマは「みんなが浄土へ往けるなら聴聞しなくても良いのでは?」
午後のテーマは「ボケたら信心はどうなるの?」

息子が生まれてくる子の名前のことを話していた。
そして、名前となって働き続けている阿弥陀仏の苦労・・・この凡夫を救うためにはどうしたらいいのか。
ふじさんやお園さんや才一さんのエピソードで紹介した。

ボケたらすべて忘れてしまう。
頂いた信心さえも忘れる。
でも、心配いらない。
私は忘れても阿弥陀様は忘れない。
阿弥陀様が忘れていないからこの世界が存在する。


永代経の案内

 昨年も暑かったのですが、この夏は高鷲でも三〇度を超える日が続き、八幡では全国最高気温を記録しました。我慢できずにクーラーを注文したら設置は九月過ぎと言われ、扇風機を二台買ってきました。
 あの大雨の後、今度は雨が一か月も降らずに水不足。これからこのような天候の不順が続くと思うと、ますます「何が起きるかわからない」時代に入ってきています。
 そして、自分たちを振り返って見ると「何をするかわからない」不安に苛まされます。
 このような不安を抱いて日々を過ごす私たちを仏さまはどう見ておられるのでしょうか。
 仏さまから見たら私たちは煩悩にまみれた哀れな存在です。このような私たちをほかっておけないのが仏さまです。
 そういう仏さまのことを聞くことが聴聞です。この永代経を通じて仏さまのことを知り、自分の心のことを知って頂きたいと願っています。
 先に往かれた方たちとの出遇いをふりかえると同時に仏さまとの出遇を感じます。これらの出遇いを通じて同じ道を歩ませていただき、この道はお浄土に確かに至る道であることを、お浄土で相まみえることを共に慶びたいと思います。    南無阿弥陀仏