「炊き出し」の「かいしょ」

朝3時に目が覚めたが、どうしても寝付けない。仕方がないので問題を考え始めたら6時ごろ降ってきた。寝不足だけど今日は気持ちが良い。

さんさんハウスの意見交流会があった。
最初のテーマは「いつ何が起きるかわからない災害対策について
災害が起きることは間違いない。その時大事なのは甲斐性(かいしょ)
一番心に残ったお母ちゃんの実践を紹介。

能登の大震災があってどうしたら良いのか悩んでいた時、友人三人で相談して何かできないか話し合った。思いついたのが「炊き出し」をやること。
子どもたちに呼びかけると十数人が集まった。
能登みたいに電気やガスが止まった時、どうやってご飯を炊く?」と聞くと、
「コンロと釜で焚く」という。
そこでドラム缶のコンロを用意して、薪に火をつけることになったが、子どもたちはうまく火がつけられない。そこを辛抱強く待っていると、ようやく火がついた。
電気釜なら外っておいても炊けるけど、釜ではどれくらいで炊けたのかわからない。
すると、ある子が釜の蓋をよく観察していて、水が出なくなったら匂いを嗅いでいる。
もちろん音もしっかりと聞いている。子どもが匂いを嗅いでいる写真も見せてもらった。真剣なまなざしである。外でやったのでとても寒かったけど、出来たご飯とみそ汁だけだったけど、とてもおいしかったと子どもたちが口々に言う。
そして火を囲んで手をかざしながら、いろいろな話が飛び出た。大人がびっくりするような告白もあった。火のはたらきだとお母ちゃんがびっくりしていた。

便利さや安全の良い面もあるけど、それにどっぷりとつかってしまうとかいしょが無くなる。こういうかいしょを身につけることでたくましい子どもが育つ。
大人だって同じだ。与えられた物を受け取るだけや買うだけではかいしょを出す力は失われていく。

どんな力が「かいしょ」なんだろうか、どうしたら「かいしょ」を育てることができるのだろうかという体験談で盛り上がった。

ちなみに「高鷲の災害史