「大衆の反逆」

NHKのEテレ「100分de名著」
月曜日夜10時25分~50分
今やっているのが、
オルテガの「大衆の反逆
 
この講師は中島岳志
これが面白い。
まさに、現代の分析になっています。
 
私は新しく古典を読む気力もないので、
このシリーズをいつも利用しています。
一回目が終わりましたが、あと3回あります。
とにかく原典を読むよりもテキストを読む方がわかりやすい。
 
民主主義の危険性を全体主義の時代に予見したものです。
 
さらに驚くことに、オルテガの基本姿勢に「縁起の思想」があることです。
彼は
「私は、私と私の環境である」と述べています。
「私という人格や人間性は、私の選択外の部分、私が選びようのないある種の『環境』によって
規定されている。
『私』とはそのように存在するものであって、『私』をめぐる状況、環境と直接につながっている。」

これはまさに縁起の思想そのもの。
そして、
ここからオルテガは「自分の能力を過信することへの強い懐疑」を持ちます。
さらに、
「人間が、完成された哲学体系を理知的な能力によってつくることができるということ自体に、大きな疑いを持っていました。」
つまり、「人間は本質的に不完全なものであると考えていました。」

これは、凡夫としての私、つまり親鸞さんと同じ思想です。

そしてここから大衆の分析に入っていきます。
大衆とは・・・
専門家こそが大衆の原型・・・
などなど

とにかくおすすめ。