滋賀県の高校生から「生き物たちのエレガントな数学」の感想が届く

技術評論社の神山さんから手紙が回送されてきた。
見ると本の感想が書かれている。
滋賀県の高校生一年生の伴さんからだったが、こんなことは初めてなので感激。

総合的な探求の時間で、読んだ後それを発表するという課題らしい。
法則いっぱいで難しい本だけど、図や写真がわかり易く、題材ごとに質問として書かれていて、説明が長々と書かれていないので、本嫌いな私でも飽きずに楽しく読めたと書いてあった。

これが何よりもうれしい。
さらに、数学嫌いの友人に読んでもらったところ、最初は嫌だと言っていたのに最後は面白いと言って返してくれたという。
これも楽しい。

内容で印象的だったという章が、10章「地球環境と生態系を比例で読み解く」と
10章「働きアリとパレートの法則」の二つを挙げていた。
これは意外だった。
人間は5ぐらいまでしか数えられないということと、蟻のパレートの法則は人間社会の富裕層にも当てはまるなどとても面白いと述べていて、かえってそのことが面白いと感じた。

自分自身で実験し、社会で起きている現象でアレ?と感じたことが、法則から見つめ直すことができることに気がついたんだと思う。
これこそ、この本で一番訴えたかったことだから、私自身がうれしいと感じたのだろう。

9月13日に書かれているが、いろいろなことがあって返事が遅れてしまっている。
早く出さなくては。

神山さんからの手紙に出版してから15年経ったと書いてあった。
一緒に編集した時のことが浮かんできた。