第二回わくわく図書館(SDGsは大衆のアヘン?)

今回は8名の参加で、本は同じ「人新世の資本論」。
有料のZoom(共有財産)で行ったので切れ目なしに連続してやれた。
今回のテーマは「SDGsは大衆のアヘンなのか
これは前書きに書かれていることだが、この言葉をどう読み解いていくのか、いろいろな意見が聞けて実に楽しかった。
資料を前もって準備して画面共有で見せてくれたり、疑問を提示して話題を盛り上げてくれたり、Zoomのミーティングにも慣れてきた。

SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称。
そもそもどう発音するかというと、SDGsエス・ディー・ジーズ)。
2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標。ただし条約ではない。

SDGsには大切なことが書いてある。まず17の大きな目標がある。

いずれも生きるために大事なことばかりだ。
これらは「発展途上国」(この言葉もおかしい)の問題だけではない。
私たちの身の回りで起きていて、目標を達成できていない(5など)

このあたりになると、経済発展を重視した目標となってくるけど、会社の協力や経済発展を目標とする国も協力できるとしたら納得できる。

これらはとても大事なことで、これを完全に守っていけば地球温暖化は止められて気候変動や地域や経済などの様々な格差は減り世界は住み易くなるだろう。

ところが斎藤さんはこれでも(は)温暖化は止められないという。
そればかりか、かえって安心感を与えてしまうからアヘンと同じだと。

 国や国際組織、大会社では「緑の経済成長(グリーン・ニューディール」を掲げ、気候変動対策が新たな経済成長のチャンスと捉えられている。
電気自動車・太陽光パネル自然エネルギーの利用)・海岸線の保全・などに新たな投資が始まっている。

経済発展と環境保護を両立させる良いアイディアだと考える。
でもそれは、ライオンの目の前に餌をぶら下げて方向転換させるようなもので、その餌自体も環境を壊すものだと。

この辺の緻密なエビデンスに基づいた論証は省略するけど、緑の経済成長を市場に任せただけではSDGsの目標は達成されない。
問題はライオンそのものなのだ。