病院の検査が5時間以上かかった。
その間に表題の本を読み終わった。
読み終わっただけでなく、何度も読み返した。
途中涙が出て次に説明があるので読めなくなって飛ばしたところがある。
もちろん説明の済んだ後、涙を流しながら読み直した。
短い文章の紹介なのにどうしてこんなに涙が出てくるのか不思議だった。
この本は高橋さんの大学での読みの授業の実践だと思う。
だから、押し付けや難しい理論ではなく簡単に読める。
そして、読みながら考えさせることに重点が置かれている。
しかもだんだんと私を追い詰めていくような読み方、いや書き方がなされている。
取り上げられているテキストも素敵だ。
読むと涙が自然にあふれてくる文も、読むのが辛くなる文も載せられている。
そして最後は私のキャッチボールの相手は誰なのかと投げかける。
読むことと書くことのキャッチボール。
関の中央通りのカエデの紅葉のグラディーションが素敵だった。